野村総合研究所(NRI、藤沼彰久社長)は、第99回 NRIメディアフォーラム「IDを活かす! ~NRIの考えるこれからのID活用とは?~」を開催した。フォーラムの中ではIDビジネスの可能性やID技術の最新動向、ID連携によるシナジーなどが説明された。

 「ID技術の最新動向」では、崎村夏彦・情報技術本部技術調査部上級研究員が次のような講演を行った。「このところID連携技術の発展が著しく、サービス提供者主導の中央集権的なID管理から標準ベースの分散連携に移り変わっている。ID連携の主な技術標準としては、SAML/リバティ・アライアンス、InfoCard、OpenIDの三つがある。OpenIDは仕様自体がシンプルで『広く利用可能なOpenID提供サイト』『OpenID対応にするための実装』が数多くあり、使いやすい。ユーザーが任意のIDを選択できるので自由度が高いなど、3標準のなかでも注目度が高い」。 仕様策定の主導や実ビジネスに生かす動きは日本が世界に先がけているといわれている。崎村上級研究員によれば、現在、NRIが提案した重要な情報を流通する仕組みとして「OpenIDの対応サイトがOpenID提供サイトに対し『多要素認証を使って本人確認してください』という要求する時の仕様や、ID情報の利用目的や期間をサービス同士が動的に契約を結ぶ際の仕様について、ワーキンググループで協議されている」状況だ。(鍋島蓉子)