NTTコムウェア(杉本迪雄社長)は入退室管理にRFIDを採用したシステムを全社導入する。2010年度にはグループ会社、来訪者などを含む全国22拠点3万ユーザーに展開することを計画している。来年度からは社内導入と併行して、商用システムとして外販に向けた検討を始める。

 従来、NTTコムウェアでは拠点ごとに、警備員による入館証の目視、ICカードや生体認証での入退室管理システムを導入していた。しかし、ICカードや生体認証では「カギを開けた」以外の記録を取ることができない。カギを開けた人物が実際にドアの内外に出入りしたかどうかなど、その後の動線が分からなかった。それだけではなく、入退室の際に一人ひとりがICカードをかざすために、混雑時には長蛇の列ができていた。セキュリティカードの管理や、特定の部屋への入室申請は紙を使って行われていたため、「利便性の向上を図ったり、セキュリティを強化し、より厳重な管理が必要とされた」(エンタープライズ・ソリューション事業本部 RFID推進室の生田直樹氏)ことから、RFIDを活用した入退室管理システムの導入に至った。

 同システムは、「セミアクティブタグ」を採用したハンズフリーの入退室管理システムだ。トリガーエリア(観測地点)に入ると、電波を飛ばしてタグのIDとエリアID情報の認識を行う仕組み。電子タグの国際標準に準拠したミドルウェアによりRFIDリーダ/ライタから上がってくる大量データのなかから必要な情報だけをフィルタリングして管理することができ、複数拠点での集中管理を実現する。(鍋島蓉子)