ISAO(イサオ、加藤隆哉社長)は、音楽や映像などのデジタルコンテンツをオンラインで販売・展開する際に必要なシステムと人的サービスをまとめた複合ソリューション「iPEGASaaS(アイペガサス)」の販売を開始した。同社が強みをもつオンラインゲーム向けシステムの構築スキルや運営ノウハウをもとに商品化。デジタルコンテンツをもつ出版や放送業界などをメインターゲットに拡販し、初年度6億円の売り上げを狙う。

 ISAOは、オンラインゲームを運営するためのシステム構築やサポートサービスを主力とするCSKグループのITベンダー。会員管理や正規ユーザーか否かを判断する認証機能、料金の課金・決済機能をもつシステム構築技術に強く、システムの運用を代行するノウハウや設備をもっている。

 運用サポートでは、ユーザーがオンラインゲームで誹謗中傷などの迷惑行為をしていないかどうかをチェックしたり、ユーザー同士の意見交換の場であるコミュニティを監視したりする専門スタッフを抱えており、運用サポートも手がけられる。これらを武器に、ゲーム開発会社を顧客としているほか、自社でもデジタルコンテンツ配信サービスを展開している。携帯電話向け動画配信サイト「MOVIE FULL」はISAOが独自展開するサービスの一例で、160万人の会員を保有する。

 こうしたシステム構築や運用ノウハウは、ゲームだけでなく音楽や映像などのデジタルコンテンツのオンライン展開でも生かせると判断。「アイペガサス」は、ゲームで培ったサービスメニューに、新たにサービスを加えてメニューを整理・体系化した。音楽や映像、出版物のデジタルデータなどをもつ音楽制作や出版、放送業界をターゲットに販売する。

 「アイペガサス」では、会員管理から個人認証、課金・決済、PCおよび携帯電話向けのコンテンツ配信、EC機能などを備えるシステムを期間貸しなどでユーザー企業に提供。また、システムの運用代行や関連する業務をアウトソーシングで受けるサービスをメニュー化した。「顧客は『アイペガサス』がもつ約30種類の機能・サービスのなかから、必要なものだけを選んでくれれば、当社がそれらを組み合わせて提供する」(長澤五郎・執行役員サービス企画本部本部長)仕組みだ。すでにテレビ神奈川が、携帯電話向けの番組再配信サービスで、このシステムを活用している。

 販売は直販のほか、親会社のCSKやECサイト構築などに強いSIerと協力して提案する。初年度は100社への販売で6億円の売上高を見込み、2年目は15億円を狙う計画。(木村剛士)