コアマイクロシステムズ(高橋晶三社長)は、複数の小型NASやLinux/Windowsベースのファイルサーバーをエージェントレスで統合バックアップするアプライアンス製品「Data SAFE」を12月1日に発売する。大手ディストリビュータ、ハード系メーカーなどパートナーを介して販売し、初年度500台の販売を目標としている。

 今回、統合バックアップ製品の発売に関してコアマイクロシステムズの吉政忠志・営業・マーケティング統括 執行役員は「大手企業では、部門の担当者が量販店で小型NASを購入して設置するケースも多いが、統合的にバックアップがとれるソリューションがなかったことから、今回発表した」と意図を話す。

 今後は大手ディストリビュータ、ハード系メーカーなど、パートナーを介して拡販を模索しているほか、今秋にはパートナープログラムを立ち上げて販売に弾みをつけたい考え。

 「Data SAFE」はバッファローの「Tera Station」やアイ・オー・データ機器の「LAN DISK」といった小型NAS、LinuxやWindowsファイルサーバーを保護対象とし、エージェントレスで統合バックアップができる。この製品を対向で設置すれば、遠隔操作でのバックアップも可能で、事業継続計画(BCP)や災害対策(DR)システムを構築できる。価格は実行容量4TBで58万円、10TBで98万円と安価に設定した。「PCに不慣れな人でも運用までもっていけるよう操作を容易にしたほか、専門用語を極力省いたユーザーインタフェースに仕上げている」(技術営業部の廣瀬雅一・アカウントマネージャー)のが特徴だ。

吉政忠志執行役員(右)と廣瀬雅一アカウントマネージャー

 競合他社のバックアップ製品とは一線を画し、「他社の製品のように基幹系のバックアップを目的にしているのと異なり、他社のできない部分をフォローした製品。既存のシステムを無駄にせず、導入することができる」(吉政執行役員)ことを強調した。

 コアマイクロシステムズは、ストレージソリューションに特化し、1992年に設立された企業。事業ドメインとしては、ソフトウェア、ハードウェアを自前で用意し、用途・目的にあわせたストレージを提供する「スーパーストレージ事業」、他社のストレージソフトウェアと、自社のハードウェアを組み合わせて提供する「ストレージアプライアンス事業」、パートナーとの技術的な協業により製品を開発する「パートナープロダクツ事業」、製品をOEM供給する「OEMプロダクツ事業」の四本柱。これまで、OEMを中心にシェアを拡大してきた。(鍋島蓉子)