大手SIerの大塚商会(大塚裕司社長)は、プライベートクラウド環境提供サービス「たよれーるマネージドネットワークサービス」を2010年5月末をめどに開始する。顧客の通信ネットワークを大塚商会のデータセンター(DC)に直結し、インターネットや外部サービスへの接続は、すべて同社DC内で運営する統合監視センターを通じて行う。これによって、顧客のネットワーク環境のセキュリティレベルを向上させ、クラウド/SaaS型サービスの利用環境を整える。中堅・中小企業を主な対象と位置づけており、サービス開始から1年間で1500社からの受注を目指す。

 顧客と大塚商会を結ぶネットワークは、KDDIの新型ネットワークサービス「Wide Area Virtual Switch(WVS)」を活用する。WVSでは、顧客の情報システムが、仮想的に大塚商会のDC内で運用されている環境に近いセキュリティレベルが保たれる。従来のVPN(仮想プライベートネットワーク)のような特別な通信機材や、煩雑な設定作業は必要ない。顧客企業が複数の支社・支店を持っていても、高いセキュリティレベルを保った仮想的なプライベートネットワークを安価に構築できる。月額料金は1接続あたり1万9800円(税抜き)から。

 標準メニューとしてインターネット接続、各種セキュリティサービス、10GBのファイル共有サービスなどを提供。有償オプションサービスとして、大塚商会の電子メールサービス「アルファメール」や、グループウェア「アルファオフィス」などを選択できる。現段階では大塚商会が独自に開発したクラウド/SaaS、ASP方式のサービスメニューが中心だが、「今後は外部の有力サービスとの連携も視野に入れる」(大塚商会の伊藤昇・たよれーるマネージメントサービスセンター長)と、サービスメニューの拡充に意欲を示している。

大塚商会の伊藤昇・たよれーるマネージメントサービスセンター長

大塚商会の統合監視センター