【中国・上海発】クオリティ(浦聖治社長)は3月5日、中国・上海市内でビジネスパートナーミーティング「クオリティソフトVisionQ2010上海」を開催した。

 同社の製品ロードマップや中国内向けの戦略を説明。冒頭挨拶した浦社長は、中国市場に関しては「今年は昨年(2009年1~12月)の4倍にする」と、気勢を上げた。同社は03年10月に上海現地法人を立ち上げ、06年4月から製品出荷を開始している。これまでに中国内では、日系企業を中心に同社製品のIT資産管理ツール「QND Plus」などが5000ライセンス(60社)程度が使われている。

 同ミーティングには、中国内で日系企業や現地企業に同社製品を販売する日本と中国のSIerやソフトウェア会社、通信事業者など関係者約20人が参加した。浦社長は4月1日付けでグループ会社化し、ソフト販売専門会社「クオリティソフト」や、社会貢献会社「クオリティライフ」などに再編したことを中国内で初めて公表。「中国市場を非常に重要視している。そのためにはパートナーの協力が不可欠」と述べ、同社のチャネル制度への協力を求めた。

 製品ロードマップは、小林博之・商品企画開発部長が日本国内で公表済みである今年7月や秋口に新リリースするバージョンアップ版の強化点を説明し、「クラウドへの対応も積極化する」と、将来に向けた取り組みを明らかにした。このあと、現地法人「クオリティソフト上海」の飯島邦夫・総経理が、中国内での販売戦略を説明。「中国日系企業のパソコン管理市場でNo.1になる」と述べ、今年1年間(2010年1~12月)でライセンス販売数を現在の4倍(2万ライセンス)にすると宣言した。

 この目標値を具現化するために、「代理店へのインセンティブ提供」や「1次代理店に2次代理店の紹介」、「認定技術者制度」などを開始する。具体的には、中国内向けの2次代理店と地域代理店でパートナー10社の開拓を目指す方針だ。

 また、パートナーに中国内で提供するソリューションとしては、「著作権保護団体の『BSA』から指摘されないためのライセンス管理をボリュームライセンスで提供したり、ライセンス管理によるコストセーブを実現する利用方法などを提案する」(飯島総経理)と、中国内の実情に応じた提供内容をパートナーと共同で模索する。

 同ミーティング最後には、野村総合研究所(NRI)の中国現地法人「野村綜研(北京)系統集成有限公司上海分公司」の長谷川剛・情報セキュリティ事業部長が、中国などアジア圏で展開しているクオリティ製品を活用したPCセキュリティ管理・診断サービスを紹介した。

 長谷川部長によると、「日系企業のウイルス感染のほとんどが、自社内のPCから」と指摘。こうしたセキュリティ上の脆弱性を改善するため、コストを最小限に抑えることができるクオリティ製品を活用したサービスを拡充するという。このあとに実施された「賀詞交換会」では、BCNの奥田喜久男社長が挨拶し、「今年の中国内での目標が昨年の4倍と聞き、中国市場は爆発していると感じた。クオリティをはじめ、中国市場向けビジネスが元気になれば、日本国内のIT産業も元気になる」とクオリティの中国市場でのビジネス拡大にエールを送った。(谷畑良胤)

上海で開催の自社イベントで「中国市場は当社にとって非常に重要」と語るクオリティの浦社長