日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA、大塚裕司会長)は、「新入社員向けセミナー」と銘打って、新しくIT業界の一員になった新入社員に対して講演者がアドバイスするセミナーを開催した。IT業界を代表する人物が、社会人としてのマナーをはじめとして旬のトレンドなどを講演。新入社員にとっては、実のあるセミナーになったといえそうだ。

パンネーションズコンサルティンググループの安田正代表取締役はコミュニケーションのあり方や進め方などをテーマに講演した
 講演の前に、まず挨拶として大塚裕司会長が登壇。「入社おめでとう」の祝辞で始まり、「速くて低価格な回線が登場しているにもかかわらず、SMB(中堅・中小企業)を中心にITはまだまだ普及していない」と、現状を説明しながら、「その普及に貢献していくのが、あなた方です」と述べた。

 講演者の一人目として登場したのはパンネーションズコンサルティンググループの安田正代表取締役で、「コミュニケーションの重要性」と題して講演。「学生時代とは異なり、タイプの好き嫌いにとらわれず、他人によいイメージを抱いてもらうことが重要」と説明。挨拶や敬語、身だしなみなどの工夫を教示した。また、伝える努力やスキルがなくても互いに相手の意図を察しあうことで何となく通じてしまう「ハイコンテクスト文化」が日本に根付いていることに触れ、「その文化を否定するわけではないが、グローバル化が進んでいるなかで、せめて声に出してコミュニケーションを図る習慣を身につけなければならない」とアドバイスした。

日本IBMの大歳卓麻会長が登壇し、成功談や失敗談を交えて新入社員に社会人のあり方を話した
 次の講演者として日本IBMの大歳卓麻会長が登壇。「お客様の成功を通して自己実現を」と題して講演。IT業界が「3K」や「7K」などといわれているが、「私もつらいと思ったことは多かったといえる。ただ、この業界に限らず長く携わっていれば、誰でもそのような時期はある」と述べたほか、「日本は、IT人材が不足しているといわれているので、この業界に携わっているのはチャンス。提供側(ITベンダー)はプロフェッショナルになること」と檄を飛ばした。(佐相彰彦)