【上海発】帳票ベンダーのウイングアークテクノロジーズが2009年6月に設立した中国・上海市の現地法人、文雅科信息技術(上海)有限公司は、今年1月から営業活動を本格化し、データ活用ソリューションのBI(ビジネス・インテリジェンス)「Dr.Sum EA」を日系企業向け販売で10社程度の導入実績をあげている。

 日本の本社でも「Dr.Sum EA」を導入する企業が、中国でも使うというケースがほとんど。現地法人の営業を取り仕切る河北守氏は「まずは日系企業で実績をつくり、早期に中国ローカル企業への販売の道筋をつくりたい」と、現地企業の97%を占める中国ローカル企業への製品波及に意欲を示す。

 中国ローカル企業への製品販売を進めるため、河北氏が検討しているのが、中国・成都市のITベンダーとの連携だ。河北氏は「オフショア拠点として成都市と連携するのではなく、当社製品の中国仕様部分の『ものづくり』を担ってもらうことを模索する」と語る。例えば、「Dr.Sum EA」だけでなく、同社主力製品の帳票製品「SVF」で中国商習慣に基づく機能を中国ローカルのITベンダーに任せる。

中国ローカル企業攻略の構想を熱く語るウイングアーク上海の河北氏

 河北氏は「中国企業のニーズを日本ベンダーがキャッチアップするのは難しい」として、現地ITベンダーとの協力体制を築いて機能を追加した製品を、現在中国で同社製品を代理販売している日系ITベンダー経由で中国ローカル企業に販売する構想を練っている。(谷畑良胤)

中国・上海市内の事務所看板前で