東京23区を営業エリアとする富士ゼロックス東京(池田裕一社長)は、5月にアドビシステムズのDTP用最新ソフトウェア「Creative Suite 5(CS5)」が発売されたのを機に、デザイン会社や印刷会社、企業内の販促物を作成する部門向け営業活動を本格的に展開している。

 6月2~3日の両日には、東京・六本木で同社で2回目となる「DTP Festa」を開催した。同様のイベントは今秋も開催し、コスト削減や業務効率化、電子書籍の波を受けるデザイン業界への支援を強める。

 「DTP Festa」の会場には、アドビやモリサワなどソフトウェア会社やハードウェアメーカー、流通卸、販社などが22社が出展。2日間でデザイン会社や販社など約1000が来場した。「デザイン業界の投資は、世界不況の波をかぶって大きく沈んでいたが、ここへきて復活の兆しが出てきた」(佐藤康彦・取締役ドキュメントソリューション営業本部長)と、同社売上高の15%を占めるDTP向けシステムの需要喚起に向けた取り組みを積極化している。

 「DTP Festa」では、専門家の説明によってCS5の最新版とDTP定番の「Illustrator」「Photoshop」「InDesign」の最新機能や3次元CGによる印刷メディアの新制作方法などが示されたほか、展示で富士ゼロックスが新たに提供開始した「カラーマッチング運用・設計サービス」などが実演されていた。

 佐藤取締役は「デザイン・印刷業界はコスト削減と、小ロットに対応した業務効率化が求められている。また、電子書籍やウェブとの連携なども考慮した、より高度な技術が必要になっている」と、紙・ウェブの「クロスメディア戦略」を推進する企業の需要が増すとみている。国内のデザイン・印刷会社が集中する東京23区内で、高いシェアの獲得を目指す。(谷畑良胤)

「DTP Festa」の「CS5」を説明するセミナーは、参加者の定員をオーバーするほど、幅広い層の関心を集めた