情報システムの運用管理サービス販売などのアールワークス(木下仁社長)は、情報システムのSaaS型監視サービス「SoNar(ソナー)」の販売を開始した。OSSの監視ツールをもとに開発したシンプルな監視サービスであり、ユーザーは低価格で自社システムの稼働状況の把握と、障害発生通知機能を利用することができる。ぐるなびなどの情報システムを運用代行している同社が、SaaS型サービス市場に参入した形である。

木下仁社長
 アールワークスは、ユーザー企業の情報システムを預かって運用を代行したり、ユーザー企業がもつ情報システムを遠隔地から管理したりする「マネージドサービス」に強い。池袋の高層ビル「サンシャイン60」内にデータセンターを保有し、常時3人以上の技術者を配置して顧客の情報システムを管理する。

 マネージドサービスのユーザー企業は約70社で、その大半がネットサービスを手がける企業。ぐるなびなどがユーザーだ。定めたサービスメニューを提示するだけではなく、「顧客の要望に沿って柔軟なメニューをつくるきめ細やかさと、オープンソースソフト(OSS)系の技術力などが評価されている」(木下社長)という。

 「SoNar」は、これまで培ってきた運用・管理ノウハウを活用。情報システム管理者が、容易に低価格でシステムを運用管理できるようにしたSaaS型サービス。基盤となるソフトとして、OSSの監視ツール「Pandora FMS」を活用し、アールワークスが独自機能を付加した。ユーザーは、専用のウェブ管理画面から監視したいサーバーやネットワーク機器などを設定することで、システムの稼働状況を把握でき、障害が発生した場合は通知を受けられる。

 特徴的なのは障害通知機能で、複数の連絡方法を用意している。「メールでの連絡」か「1回の電話連絡」「ユーザーが出るまで何度も電話をかけ続ける」の3パターンを用意している。障害の内容や時間帯で3パターンを選ぶことができ、「緊急性の高い障害の場合は電話を鳴らし続けて欲しいという要望に応えるため、複数のパターンを用意した」(佐藤淳一・執行役員ネットワークインテグレーション部部長)。価格は個別見積もりだが、参考価格として1IPで5000円としている。すでに30社程度のユーザーを獲得済み。

 木下社長は、「これまで、ユーザーの要望に沿って提供してきた運用サービスのノウハウの優れた部分を結集してつくったのが『SoNar』。サービス品質の高さと、低価格であることを武器にして、直接提案できないユーザーにも、ウェブやパートナーを通じてアプローチしたい」と語っている。(木村剛士)