米インテルは、8月20日、セキュリティ大手の米マカフィーを76億8000万ドル(日本円で約6500億円)で買収すると発表した。半導体メーカーの米インテルは、スマートフォンやタブレットPCなど、デジタル端末同士がつながる世界での主導権を握るために、端末に搭載するMPUなどのチップ関係だけでなく、強固なセキュリティ・システムが必要と判断し、米マカフィーを買収したとみられる。

 マカフィーは、現在、刻々と変化するモバイル端末やデジタル家電などの環境を見据えて、着々とソフトウェア事業の強化を行ってきた。例えば昨年9月には、組込みOSベンダーの米ウインドリバーを買収。これ以外にも、ソフトウェア事業強化で積極的な投資を行っている。

 その米インテルだが、日本法人も含めて、自社でマカフィーのセキュリティ環境を導入しているようだ。ここでの利用が買収の布石だったどうかは不明だが、セキュリティベンダーの買収先選定の際、ある程度の指標になったと思われる。一方、マカフィーの日本法人は「報道で初めて知った」(広報)と、状況を把握しようとしている段階にある。今後、インテル日本法人の東京・丸の内にあるソフト部隊と連携していくことになりそうだ。(谷畑良胤)

米カリフォルニア州シリコンバレーのインテル本社