大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、会話を周囲の人に聞こえないようにするスピーチプライバシー用の音楽データ生成ソフトを開発し、このソフトとしゃべるポスターを組み合わせたスピーチプライバシーシステム「ポスラサウンドパネルforスピーチプライバシー」を、10月に発売する。

 「ポスラサウンドパネルforスピーチプライバシー」は、2009年に発売した、ポスター全面のスピーカーから音声を出す“しゃべるポスター”「ポスラサウンドパネル」と、新たに開発した音楽データ生成ソフトを組み合わせたもの。医療機関や調剤薬局などの受付、金融機関の相談カウンター、各種面談室など、他者に聞かれたくない会話をする場所にポスターを設置し、新たに開発したソフトで生成したBGMなどの音楽を流すことで、会話を周囲の人に聞こえにくくする。

 本格的な販売に先駆け、宮城県仙台市の「ひかり薬局大学病院前調剤センター」で2日間にわたって実証実験を実施したところ、設置前に比べ、薬剤師と利用者の会話が聞こえにくい環境になることや、設置場所や向きを変えることで、秘匿化エリアをより広範囲にできるなど、良好な結果が得られた。

 スピーカー部には、耐久性の高いアラミド繊維を使用したハニカム構造のパネルを採用。薄さと軽さ、パネルを自由な形にカットできる加工性をあわせもち、店頭POPなどにも展開できる。オプションとして、人感センサーと組み合わせて人の動きを感知して音を再生することや、無機ELパネルを利用してポスターの一部を光らせることも可能。税別価格は、本体のポスター、CDプレーヤー、秘匿化音源CD1枚を含め、1部~10部の場合で、A2・B2サイズが13万円、A1・B1サイズが15万5000円。単価は部数によって異なり、別途デザイン代、什器加工、人感センサなどのオプションの費用が必要。

「ポスラサウンドパネルforスピーチプライバシー」の表面サンプル(左)と裏面(右)。裏面には、ハニカム構造のパネルが全面に見える