MIJSとBCNが11月12日、上海市内で共催で実施した「MIJSカンファレンスin上海」(後援:MEDiA MANBU)の第一部では、業務ソフトウェアを提供するソフトベンダーが5社が講演した。

アクシスソフトの永井一美社長

 冒頭の挨拶に続いて、アクシスソフトの永井一美社長が、同社のリッチクライアント「Biz Browser」が世界14か国で使われていることで知られているソフト会社であることを語った後、名刺情報管理サービス「名刺バンク」を紹介した。永井社長は「名刺交換したシチュエーションが重要。どんな場所で会いどんな方だったのか、あるいは誰と一緒にいた方なのかが分からない。名刺に付帯する情報は重要だ」と説明。付帯情報をタブで管理でき、名刺交換した同一人物がどのように経歴が代わってきたかも履歴が追えるという。「自分のファンになってもらうことができるサービスだ」とも。最近は、クラウド環境を利用してiPhoneで名刺管理ができるサービスも行っていることを紹介した。 

東洋ビジネスエンジニアリングの佐々木淳・MCFrameコンサルタント

 次に、東洋ビジネスエンジニアリングの佐々木淳・MCFrameコンサルタントが、ERP(統合基幹業務システム)「MCFrame」の情報を提供した。日本では40社以上のパートナーとビジネスを展開しているほか、上海にも拠点を置き、アジアを中心に世界に展開している。「中国の工場は、まだまだExcelで管理している。現地調達、現地生産、現地販売も含め、日本の製造業がグローバル拠点を適切に管理すために、MCFrameを使っていただける」と導入企業の環境を述べた。また、中国のIT団体から、最優秀日系製造業ERPソリューション賞を受賞したことも伝えた。 

インフォファーム上海の大沢正道・董事総経理

 岐阜県から参加したインフォファーム上海の大沢正道・董事総経理は、中国で展開し始めているSFA/CRM「戦略箱Advanced」とBI(ビジネス・インテリジェンス)「Bird'sView」の説明を行った。ここ10年で受託開発だけでなく、パッケージ製品を強化しており、この分野の製品を海外でも伸ばすために今年10月、上海市内に拠点を構えた。

 「戦略箱Advabced」の特徴について、「多くのSFA/CRMは、結果・管理・分析が主体の管理ツールになっている。『戦略箱Advanced』は、企業と人との関係性など、付加価値の高い情報を同時にデータベース化できる“和”を大事にした製品だ。外国語は英語、中国語に対応し、利用者に応じて日本語を含め言語体系を変えられる」と述べた。さらに、『Bird'sView』については「中国の日系企業社員は、上司から指示されて経営資料をExcelベースで作成する作業に追われている。事前に経営資料にできる画面のテンプレートを用意し、簡単にデータを取り出して資料化できる」と紹介した。 

構造計画研究所の岡村峠氏

 続けて、構造計画研究所の岡村峠氏が、設備点検業務支援システム「Builvise」の説明を行った。同社は、上海の金融センターや日本の六本木ヒルズなどの超高層ビルの構造設計を担当したことで知られている。岡村氏は「SaaS形式で多拠点からアクセスできるシステムで、紙ベースで行っていた設備点検を簡単にデジタル化できる製品だ。点検データをiPhoneやパソコンなど、モバイル環境でも利用でき、リアルタイムの進捗状況を管理できる」と、「Builvise」のメリットを語った。また、中国特有の突発的に要員が変わる利用環境に適した勤務シフト管理システム「ShiftMaster」のほか、作業遠隔支援システム「Remote GuideWare」や、ソフト開発時の組織的品質保証システム「Q-one」を紹介した。 

WEICの劉之光副総経理

 第一部の最後には、WEICの劉之光副総経理が、中国語eラーニングシステム「超速中国語」を紹介した。同社は早稲田大学の研究所から発した教育ソフトベンダー。劉副総経理は、「従来の学習方法を否定する脳科学メソッドで、発声練習が不要になるソフト。場所を問わず、コーヒーでも飲みながら学習でき、学習時間を短縮できる。学習内容の特徴は、認知言語の理論に基づいたもので、短時間で頭を鍛えられる」と、「超速中国語」など、同社製品の優位点を強調した。(谷畑良胤)