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独アビラ、日本でのセキュリティ事業展開に本腰、法人市場への参入も
2011/01/06 10:22
アビラは、2009年11月にアジア戦略強化の一環として日本法人を設立し、10年6月にコンシューマ向けセキュリティソフトをダウンロード提供するかたちで、日本での事業展開を開始した。アジア市場を、中国や韓国などの「北アジア」(香港)、フィリピンやマレーシアなどの「南アジア」(クアラルンプール)、「ジャパン」(東京)の三つに分け、なかでも「規模が大きく、ユーザーのセキュリティ意識が高い日本市場への投資を重視している」(加藤寿之祐社長代理)という。
現在の製品展開は、コンシューマ向けの無料のエントリー版と有料の上位版。回収モデルは、エントリー版を積極的に訴求してユーザーを集め、その一部を有料版の購入に誘導するオーソドックスなもの。日本市場ではパッケージのニーズが高いことを受け、家電量販店で販売するパッケージ版の投入を検討していく。販売チャネルの拡大とあわせて営業・マーケティングの体制も強化し、2013年をめどにコンシューマ事業の黒字化を目指している。
一方、今年中に法人市場にも参入する。現在は、販売パートナーを探すなど、事業展開の基盤を構築している段階だ。
さらに、個人・法人の両分野で、スマートフォンなどのモバイル端末向けセキュリティやクラウド型サービスなどの新製品を提供し、日本市場での存在感を増していく。(ゼンフ ミシャ)
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