ニュース
「BCN ITジュニア賞 2011」開催 ITジュニアに惜しみない拍手
2011/02/03 22:19
週刊BCN 2011年01月31日vol.1368掲載
今年は5チーム、3個人が栄誉に輝き、総勢16人が壇上に立った
有力ITコンテストから選出
受賞者代表として松江高専が挨拶
「BCN ITジュニア賞」はBCNが主催し、初回の2006年から数えて6度目となった。冒頭に協賛企業代表として、トレンドマイクロの大三川彰彦取締役日本地域担当が登場し、受賞者にエールを送り、「BCN ITジュニア賞2011」表彰式が始まった。 表彰対象は、全国高校生プログラミングコンテスト(主催:全国情報技術教育研究会)、高校生ものづくりコンテスト全国大会・電子回路組立部門(主催:社団法人全国工業高等学校校長協会)、U-20プログラミング・コンテスト(主催:情報化月間推進会議)、全国高等専門学校プログラミングコンテスト(主催:高等専門学校連合会)という、歴史のある四つのコンテストでそれぞれ優秀な成績を収めた学生を表彰している。
今年は5チーム、3個人が受賞し、16人の受賞者が壇上で賞状、トロフィー、副賞を受け取った。今回の受賞者は右上の図のとおり。賞状などの授与の後、受賞者代表として松江高専「べらぐる」制作チームの川上茜さん、続いてBCN AWARD認証委員の堀内征治氏(長野市教育長、NPO法人高専プロコン交流育成協会理事長)が挨拶し、盛大な拍手と祝福を受けて表彰式を終えた。
懇親会で指導教員を慰労
協賛企業にスポットライト
今年は、表彰式終了後にITジュニア育成交流協会主催の懇親会を開催した。学生同士、指導教員同士の交流、また協賛企業との交流を目的としている。とくに情熱溢れる指導教員の方々と、協会の活動に賛同してITエンジニアを育成するために支援していただいている協賛企業にスポットライトを当てることができたことは大きな成果であった。 協賛企業は、アイ・オー・データ機器、エレコム、オービックビジネスコンサルタント、キューアンドエー、クオリティ、さくらインターネット、サンワサプライ、シー・シー・ダブル、ジョルダン、セールスフォース・ドットコム、トレンドマイクロ、BCNの12社で、協会の活動を強力に支援していただいている。
懇親会は「BCN ITジュニア賞」の生みの親の一人である和歌山県立田辺工業高等学校の元校長・平松芳民氏の挨拶で始まり、高校プロコンを主催している全国情報技術教育研究会の金子正明会長(埼玉県立熊谷工業高校校長)にもご挨拶をいただいた。乾杯の音頭は協賛企業代表としてジョルダンの佐藤俊和社長が務め、約70人の参加者を得て懇親会がスタートした。
受賞者をはじめ、指導教員、コンテスト関係者、協賛企業など約70人が参加した
BCN ITジュニア賞のOBがエール
協賛会社が副賞を進呈
学生や指導教員は平日ということもあって日帰り組も多く、懇親会は1時間という短いものだった。しかし、その間、協賛企業や指導教員との記念撮影が行われ、受賞者たちは改めて受賞の喜びを噛み締めていた。また、当日はアイ・オー・データ機器から受賞者全員に副賞(USBメモリ)の授与が行われ、緊張していた受賞者たちもうれしいサプライズに思わずにっこり。 「BCN ITジュニア賞」の第一回目で受賞した津山高専出身で現在ミクシィに勤務する井上恭輔氏が駆け付けて「IT企業に入社して、またここで会いましょう」と受賞者たちに力強いエールを送り、大いに盛り上がって終了した。
企業が単独でCSR(社会責任)活動を継続的に行い、かつ成果をあげていくのはなかなか難しいといわれる。しかし、「BCN ITジュニア賞」を通じて次世代のITエンジニアたちを育成支援していくことでIT業界の発展につながっていることを肌で感じることができた一日であった。受賞者たちの笑顔は業界の明るい未来を映し出しているように見えた。この笑顔の環(わ)を2011年はさらに広げていきたい。
素晴らしい作品を作る受賞者たちの陰には、情熱溢れる先生方の指導がある
「BCN ITジュニア賞」とは
取材・文/加藤純一(NPO法人 ITジュニア育成交流協会事務局長)
- 1
関連記事
BCN ITジュニア賞 2009―「BCN AWARD 2009」の会場で授賞式が開かれる
「BCN ITジュニア賞 2008」表彰式を開催 実業人と若者の交流の場も
BCN、「BCN ITジュニア賞 2007」表彰式、若きエンジニアたちが作品を披露