東北地方太平洋沖地震の影響で、3月14日、情報サービス業界は混乱含みの週明けを迎えた。予定していたイベントや説明会が次々と延期となり、また情報が錯綜する計画停電への対応に追われた。

 組込みシステム技術協会(JASA)は、3月14日に予定されていた組込みソフトウェア技術者試験で、仙台会場や福島五月町会場など、地震の影響のとくに大きい会場での試験を中止。交通機関が大きく乱れていることなどから、今後の試験についても中止する可能性があるとしている。

 ネットサービスのフリービットは、3月15日に予定していた第3四半期決算説明会を中止し、これに代えて説明会と同内容の動画をウェブに公開する。決算発表自体は3月15日に行う。電子材料や半導体産業の分野に欠かせない高機能プラスチックの精密成形・加工などを手がけるミライアルは、大手町で3月14日開催を予定していた2011年1月期決算説明会を中止した。

 日本IBMは、3月17日に予定していたメディア向けの「パートナー&広域事業 2011年施策説明会」を中止。また野村総合研究所は、媒体社向けに開催している「NRIメディアフォーラム」のうち、3月15日の「IT活用実態調査」、3月18日の「電子書籍」を中止した。デルとMozilla Japanは、ともに3月15日に都内で予定していた新製品発表会を中止している。

 有力SIerのTDCソフトウェアエンジニアリングは、クラウドサービス「HANDyTRUSt」「MoobizSync2.0」「Trustpro」「MobilePIM」について、東京都内の自家発電設備を備えたデーターセンターで運営しており、現時点では通常通りサービスを提供し続けられる見通し。しかし、「今後の電力制限や通信キャリアの接続制限等により、やむを得ずサービスを停止させていただく可能性もある」としている。(安藤章司)