米マカフィー(デヴィッド・デウォルトCEO)で、ワールドワイドの組み込みビジネスを担当するトーマス・モーア・バイスプレジデントが来日し、同社が推進する産業機器向けの組み込みセキュリティビジネスについて話した。今年2月には同じインテル傘下のウィンドリバーとの協業し、ソリューション開発を発表している。

 マカフィーは、PCやサーバーのセキュリティ製品を提供しているが、最近は産業機器への組み込みや、モバイル関連のセキュリティにも力を入れている。これまでIPアドレスをもたなかったさまざまな機器がネットワークに接続する動きが急速に広がり、モバイルデバイスもPCの数を上回ると予測されている。

 このような状況にあって、トーマス・モーア・バイスプレジデントは、「これまでにプロセッサや工業ロボット、医療機器、ATM、POSシステム、ゲーム機器や軍事・宇宙関連の機器に至るまで幅広くマカフィーのセキュリティ技術を提供している」と、実績を語った。

 同社は、組み込み技術として、ホワイトリスティング技術をデバイスに対して提供している。その機器が本来果たす役割以外のことを制御するため、実行するアプリケーションを制限する。これにより、例えばマルチファンクションのプリンタならば、万一ウイルス感染した場合にも、ウイルスによってスキャンしたページを転送したり、印刷したりすることを防ぐことができるという。

 マカフィーは、今年2月に同じインテル傘下の組み込みソフトウェアベンダーのウィンドリバーとの協業を発表した。組み込み機器やモバイルデバイスなどのノンPC向けのセキュリティソリューションを開発、販売していくという。主に、組み込み機器やモバイルのコンプライアンス、セキュリティの管理を行うものだ。「ウインドリバーのテクノロジーと、当社のセキュリティ、プロテクションの技術を組み合わせることで、非Windowsに対して、製品群を拡大できる」(モーア・バイスプレジデント)とメリットを語っている。(鍋島蓉子)

トーマス・モーア・バイスプレジデント