マカフィー(加藤孝博会長兼社長)が、SaaSで提供する製品群を強化する。EメールとウェブのセキュリティサービスをSaaSラインアップに追加し、2月21日に提供を開始する予定。

 マカフィーは、年率10%以上の高い成長率を見込むことができるSaaSのラインアップを、買収を含めて継続的に強化していく。従来、SaaSのターゲットとしてきたSMB(中堅・中小企業)だけでなく、大企業向けに提供している統合ソリューションのサービスの一つとしても位置付ける。アプライアンス、サービスを揃えることで、オンプレミスとクラウドの両方で提供する仕組みを整備する。安藤浩二・マーケティング本部長は「成長分野であるSaaSやモバイル管理製品は、まだ日本市場に投入できていないものがある。早急に展開できるよう、パートナーと協力関係を築きたい」と意気込んでいる。 

安藤浩二・マーケティング本部長

 マカフィーは、SaaS型のエンドポイントセキュリティに加え、このほどEメールセキュリティ「McAfee SaaS Email Protection」とウェブセキュリティ「McAfee SaaS Web Protection」の二つのゲートウェイ型サービスを追加した。両ラインアップとも、09年9月に買収した旧MXLogic社のサービスだ。

 「SaaS Email Protection」は、20を超える多層型のウイルス/スパム判定エンジンによる誤検知を低減。スパムメールは、クラウド上のストレージに用意した隔離領域に保管され、ユーザーが誤検知であるか否かを確認できる。また、ユーザーグループごとにポリシーが設定できるほか、ユーザー企業のメールサーバー障害時には、一時的にウェブメール機能を利用できるようにした。

 「SaaS Web Protection」は、クラウドベースのセキュリティ基盤「Global Threat Intelligence」を用いたレピュテーションによる未知のマルウェアのリアルタイム防御を実現。挙動解析や攻撃コード検知によって、動的に変化するマルウェアにも対応する。また、Eメール同様、ユーザーグループごとのポリシーが適用できる。

近藤学・プロダクトマーケティング部長

 マーケティング本部の近藤学プロダクトマーケティング部長は「今後はサービスのOEM供給を含め、大規模に拡販する。Eメールについては、アーカイブ機能の提供やアプライアンスとのハイブリッド構成などにも対応していきたい」としている。(鍋島蓉子)