シンプレクス・ホールディングス(金子英樹社長)グループのシンプレクス・コンサルティングは、金融商品取引システムのクラウドサービス「Voyager Trading Cloud 」を6月7日に開始する。総合証券会社やネット証券、ネット銀行、外国為替証拠金取引(FX)事業者など、金融機関を主な販売ターゲットに、約15億円を投じて開発しているものだ。

 「Voyager Trading Cloud」は、個人投資家向けのリアルタイム・トレーディング・システム「SPRINT」の後継サービス。すでに三田証券がFX用システムとして採用を決めており、7月4日にサービスを開始する予定だ。

 「Voyager Trading Cloud」は、シンプレクスが独自に開発した専用プラットフォーム「Galaxy」を活用し、高速メッセージングとオンメモリデータベースによるデータの高速処理を得意とする。例えば注文執行レイテンシーは、同社従来比で最短100msから最短8msへと約12倍に。1サーバーあたりの注文処理についても、1秒間に最大50件だったのを最大1000件と、約20倍の処理性能をもつ。相場急変など、取引が増大したときにも安定した環境を維持できるよう設計した。

 料金体系は、成功報酬型の月額課金。これまで取引量ベースの成功報酬課金はあったが、今回は新たにユーザー企業の“収益”に応じて成功報酬を得る仕組みも導入した。シンプレクスでは、「顧客企業の利益が増えれば、当社の利益も増える」と、ユーザーである金融機関の利益拡大に主眼を置いたサービスで、今後、金融機関上位20社中15社の利用を目指す。(安藤章司)

シンプレクス・ホールディングスの金子英樹社長