トレンドマイクロ(エバ・チェン社長兼CEO)は、クラウド上に保存したデータを暗号化するソリューション「Trend Micro SecureCloud」の提供を開始する。今後1年間で、2億円の販売を目標としている。

 トレンドマイクロが今年5月に行った調査では、国内企業の21%がパブリッククラウドを運用、もしくは実装中であり、55.5%が試験導入中か検討中だった。また、クラウドを採用する際の懸念事項として、60%の企業がクラウド上のデータやインフラのセキュリティを挙げた。

 この懸念を解消するのが、「Trend Micro SecureCloud」だ。クラウド上のデータを暗号化によって保護し、セキュアな鍵管理/配信機能を提供する。またSaaS型のサービスなので、ユーザー企業は自社で暗号化の投資や鍵管理・運用を行う必要がなく、導入障壁が低い。

 「Trend Micro SecureCloud」は、クラウド事業者、インテグレータを介してクラウドサービスの1メニューとして提供。鍵管理サーバーは事業者が用意するので、ユーザー企業は自社の仮想サーバーに「SecureCloudエージェント」をインストールするだけで利用できる。鍵管理サーバーは、すべての鍵の管理と鍵を利用する際のポリシー制御を一元的に管理する。暗号化はストレージのボリューム単位で行う。サーバーからデータへのアクセスは自動認証で、ポリシーを満たすサーバー以外のアクセスを防止する。

 「SecureCloud」ではAmazon EC2、Eucalyptus 1.6/2.0、VMware vCloud v1.0、vSphereなどのクラウドプラットフォームに対応。APIによって、他のクラウドプラットフォームとの連携も可能。

 トレンドマイクロでは、この「SecureCloud」と、仮想環境、クラウド・物理環境を包括的に保護するサーバーセキュリティ製品「Deep Security」を組み合わせて導入することで、より強固なセキュリティを構築できるとしている。

 CSK、アイレットなどのAmazonソリューションプロバイダ、伊藤忠テクノソリューションズ、日本ヒューレット・パッカード、ソフトバンク・テクノロジーと協業しサービスを提供していく。「事業者によって提供価格は異なるが、海外の事例をもとにした想定価格は、ストレージ1ボリュームにつき月額1万円程度」(マーケティング本部エンタープライズマーケティング部の大田原忠雄部長代行)という。(鍋島蓉子)

エンタープライズマーケティング部の大田原忠雄部長代行