日本IBM(橋本孝之社長)は、福井銀行(伊東忠昭頭取)の分散系システム向けに、クラウドサービス「IBM マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス(IBM MCCS)」を提供する。

 福井銀行は、事務センターの維持管理に伴う設備投資費用の削減や、IT資源の使用量にばらつきがある分散系システムでの効率的なIT資源調達などを検討していた。現在のサービス品質を維持しながらシステムリスクを低減し、ITコストを削減する「IBM MCCS」の採用を決定した。現在稼働しているほとんどの分散系システムを順次「IBM MCCS」環境へ移行する計画だ。

「IBM MCCS」は、日本IBMのデータセンターで、CPUやメモリなどのIT資源を仮想化し、ネットワーク経由で提供する従量課金制のクラウド・サービス。業務量の瞬間的な増加に応じて、設定した基本使用量の最大4倍まで、自動的にIT資源を増加する。また、データセンター内でサーバーやストレージを二重化することによって、業務の安定稼働を実現する。

福井銀行は、「IBM MCCS」で設備投資関連費用を削減し、必要なIT資源を柔軟に調達することで、システムの追加や更新時の構築期間短縮やコストの大幅な削減を見込んでいる。

7月から分散系システムのクラウド・コンピューティング環境への移行プロジェクトを開始し、12月から順次クラウド・コンピューティング環境での業務を開始する予定。文書管理や電子帳票関連業務などを、各システムのライフサイクルに合わせ、2015年8月までに「IBM MCCS」環境へ移行していく。(鍋島蓉子)