米アイパイプライン(ティム・ワラスCEO)は、生命保険業界向けソリューションを日本で本格的に展開する。

 1995年設立の米アイパイプラインは、主力製品の電子申請書システム「iGO e-App」や、保険金融向けのSaaS型販売管理ソリューションを展開。現在までに大手含む120社の保険会社、1200社の卸売店、40万社強の保険販売代理店に納入している。主力の「iGO e-App」は、米プルデンシャル、米メットライフなど主要40社が採用している。保険会社では、今、紙から電子アプリケーションへの移行が世界的に進行していることから、欧州、アジア、日本への参入を本格化する。

米アイパイプラインのティム・ワラスCEO

 ワラスCEOは「電子申請書システム『iGO e-App』は、保険の販売サイクルのスピードアップに効果を発揮する」と話す。代理店によると、紙による申請の場合、65%記入に間違いがあったという。だが「iGO e-App」で申請書作成プロセスを電子化することで、入力支援機能を活用して間違いをゼロにすることができた。また、情報を一元管理できるので、コンプライアンスへの適合を迅速に確認したり、情報を営業・マーケティング施策に生かしたりするすることができるようになった。

 「iGO e-App」だけでなく、共通の高速プラットフォームのもと、電子証券発行ソリューションなど、生保業界にかかるさまざまなソリューションを用意していることから、アップセル・クロスセルにつなげていきたい考えた。

 ワラスCEOは、日本進出の理由を「顧客からの要望があったことと、日本が世界で第2位のマーケットというところに可能性を感じた。事務能力を高めるには、当社のソリューションが最適だ」と話した。

 メインフレームを中心とするレガシーシステムを活用しているユーザーでも、連携してアイパイプラインのソリューションを動かすことができる。アイパイプラインは、外資系の日本法人などを皮切りに展開し、日本のビジネスを理解したうえで、国内の保険会社にアプローチする考えだ。(鍋島蓉子)