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ソフトエイジェンシー ファイル転送サービスの機能を強化 専用ソフトを不要に

2012/01/19 20:04

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

 ソフト開発などのソフトエイジェンシー(立岡佐到士代表取締役)は、ファイルの転送・バックアップサービス「VG-Sync」の機能を強化した。従来、サービスを利用する際は、専用ソフトをクライアント端末にインストールする必要があったが、機能強化で不要にして、操作を簡単にした。災害対策の一環で導入する機運が高まっており、拡販を急ぐ。

 「VG-Sync」は、企業内システムのデータを遠隔地にある専用施設に預けるサービスで、2011年4月に発売した。主な利用方法は、(1)バックアップ、(2)ファイル共有、(3)ファイル転送の三つ。今回の機能拡張は、主にファイル転送の操作性向上を意識したものだ。ファイル転送機能は、大容量データや機密情報など、メールでの送受信に適していないファイルを専用施設に預け、許可した相手にそのデータを届けることができる。

 従来、このファイル転送機能を利用する際は、専用ソフトを送信者、受信者ともにインストールする必要があった。今回の機能強化でこの専用ソフトを不要にし、ブラウザでやりとりできるようにした。操作は、送信者は専用サイトにブラウザでデータをアップロードし、IDやパスワードなどを設定すると、専用のURLを表示。URLとIDやパスワードを渡したい相手に知らせる仕組みだ。データの容量やダウンロード回数に制限はない。立岡代表取締役は、「類似サービスと遜色のないファイル転送機能をもつだけでなく、バックアップやファイル共有機能を装備していることが強み」と、他社との差異化ポイントを説明している。

 無料の体験版を含めて、ユーザー企業数は50社・団体を獲得した。災害対策や業務効率化支援ソリューションとして、「この先半年以内に100社まで伸ばしたい」と立岡代表取締役は話している。(木村剛士)
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