富士通(山本正已社長)は、子会社再編の一環で、4月1日付でソフト開発事業の新会社「富士通システムズ・イースト」と「富士通システムズ・ウエスト」を設立した。富士通グループでソフト開発を手がける既存会社の10社を、新会社の2社に振り分けた。複数あったソフト開発会社を集約することで、経営の効率化を図る。

 富士通システムズ・イーストは、東日本にあるソフト開発会社4社を集約したもの。一方、富士通システムズ・ウエストは、西日本のソフト開発子会社6社が経営統合した。ともに富士通の全額出資だ。富士通システムズ・イーストは、東京に本社を置き、従業員数は約4500人。2012年度の目標売上高は約1200億円とした。富士通システムズ・ウエストは、本社が大阪で従業員数は約3700人、12年度の目標売上高は約1000億円。

 富士通は、新会社の発足で、複数のソフト開発子会社の経営効率化と各地域に分散していたソフト開発のノウハウを結集する。「数年前からSE(ソフト開発)子会社を再編するための準備は進めていた」(富士通子会社の幹部)が、それが実現することになった。また、新会社2社のトップには、ともに富士通の幹部が就任しており、富士通との連携を強める狙いもある。富士通システムズ・イーストの社長には、富士通の執行役員常務だった石川享氏が就き、富士通システムズ・ウエストには、富士通の執行役員だった鈴木英彦氏が就任した。

 富士通は、ここ数年、構造改革を進めてきた。株式を上場していた保守・運用サービスの富士通サポートアンドサービス(現・富士通エフサス)を完全子会社化し、2010年にはSI事業の中核会社であった富士通ビジネスシステム(現・富士通マーケティング)を完全子会社化して中堅・中小企業(SMB)向け事業に集中させる体制に変更している。その流れで、今回、ソフト開発子会社を集約した。これで、保守、SI、ソフト開発というSI・ITサービス事業の主要3分野での構造改革が、一段落したことになる。(木村剛士)