ITホールディングスグループのTIS(桑野徹社長)は、6月13日、中国・天津の現地法人が中国国内で提供するPaaS/IaaS 型クラウドサービス「翔雲」の機能を強化し、新たに「飛翔雲」として今年7月にサービスを開始すると発表した。

 「飛翔雲」は、管理用ポータルサイト機能を新たに追加して、ユーザビリティを大幅に向上。仮想マシンをポータルサイトから新設できるようにして、利用までのリードタイムを短縮。リソースの柔軟な変更など、オンデマンド性を向上させるとともに、仮想マシンのバックアップ・リストアがポータル画面から操作できるなど、運用管理作業の自由度を高めた。

TISが中国で展開するクラウドサービス「飛翔雲」の管理ポータルサイト画面(イメージ)。中国で提供しているTISグループの主力PaaS/IaaSサービス「T.E.O.S.」の一部機能を応用した

 管理用ポータルサイト機能やインターフェースと、これを支えるシステムアーキテクチャは、TIS が日本国内で展開している企業向けPaaS/IaaS「TIS Enterprise Ondemand Service(T.E.O.S.)」の技術やノウハウを応用している。日本の金融業、製造業など、200件を超えるシステムで導入された実績のあるPaaS/IaaS のノウハウを「飛翔雲」に活用することで、中国でも安定して利便性の高いサービスを提供する。

 TISと同社グループの中国・天津の現地法人である天津TIS海泰信息系統(天津TIS海泰)は、「飛翔雲」をインターネットを活用した新規ビジネスの立ち上げや運用改善を検討している中国企業や、中国市場に進出する日本企業や外資系企業を主要なターゲットとして、2016年までに100社への納入を目指す。

 「翔雲」「飛翔雲」は、中国の有力スパコンメーカーである曙光信息産業と協業して開発し、天津TIS海泰が天津で開設した最新鋭の自社データセンター(DC)で運用している。今回は、これにTISグループの主力PaaS/IaaSサービス「T.E.O.S.」の一部機能を応用。TISは、今年1月に開設したシンガポール拠点を軸に、ASEAN市場でのクラウド事業の展開も計画している。(安藤章司)