「日本市場におけるクラウド・コンピューティング需要の高まりを感じている。これが日本市場に本格参入した理由だ」。クラウドベースのヘルプデスクソリューションを提供するZendeskのミッケル・スヴェーンCEOはこう話す。

 Zendeskは、ミッケル・スヴェーン(現CEO)、アレクサンダー・アガッシポア(現CPO)、モルテン・プリムダール(現CTO)の3人が、2007年、デンマークのコペンハーゲンで設立したITベンチャー企業だ。2009年に本社を米国サンフランシスコに移転し、その後ロンドン、メルボルン、コペンハーゲンに支店を開設してきた。現在140か国の1万5000社が「Zendesk」を利用し、SAPやGroupon、Searsなど、大企業からITベンチャーまで、幅広いユーザー企業を抱える。「四半期ごとに30%成長している」(スヴェーンCEO)という。

 日本市場で本格的な営業活動を開始したのは今年に入ってからで、5月25日に「Zendesk」の日本語版を発表した。OrangeOneやエヌプラス、アシストマイクロ、もしもしホットラインなどのパートナー企業とともに拡販する。スヴェーンCEOは、「多くの時間をかけて日本市場をリサーチし、ローカライズに取り組んできた。本社にいるバイリンガルのスタッフによって日本語対応を進め、オレンジワンなどのパートナー企業からアドバイスを得ている」と話し、「『Zendesk』は日本企業のカスタマーサポートに最適だ」と自信を示した。

 「Zendesk」は、電話、メール、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ウェブサイトなど、さまざまな窓口からの問い合わせを一元管理できるのが特徴。90以上のサードパーティソリューションとの統合や、サポートの主要な分析指標(KPI)を明確化するレポートの提供などにも対応する。iPhone、iPad、Android端末、Windows Phone、BlackBerryなどのスマートデバイス向けのアプリケーションを用意している。

 価格は、エージェント1人あたり「STARTERプラン」が月額9ドル、「REGULARプラン」が月額24ドル、「PLUSプラン」が月額49ドル、「ENTERPRISEプラン」が月額99ドル(すべて年払い)。

 OrangeOneの春日原森社長は、「ネット経由で簡単に利用できるクラウドシステムは本当に少ない。フリートライアルから購入に至る企業が多くないのは、操作が難しいからだ。『Zendesk』は設定がほとんどいらないし、1日のトレーニングであっという間に使いこなせる」と魅力を語った。グローバルでは、5000社以上のユーザー企業がまずは「無料お試し」から利用を始め、その後、完全契約に移行した実績をもつ。(信澤健太)

Zendeskのミッケル・スヴェーンCEO(左)とOrangeOneの春日原森社長