バラクーダネットワークスジャパン(ナイル・キング社長)は、バックアップ関連事業を軸に据える販売戦略を展開している。販社体制を整備して今年からバックアップ事業に本腰を入れ、7月に新製品を投入。ラインアップの拡充でユーザー企業を開拓していく。

高瀬良
チャネルセールスマネージャ
 バラクーダといえば、迷惑メール対策アプライアンスをはじめとしてコンテンツフィルタリング製品やウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)など、これまでeメールやウェブ関連のセキュリティ分野で事業を手がけ、スパム対策やWAFの分野で国内トップクラスのシェアをもつメーカーとして知名度が高い。そんな同社だが、米国本社が2010年にバックアップのアプライアンスを市場に投入して以来、販売が好調に推移して、2万台の出荷台数に達している。米国市場では最も売り上げに寄与しているのがバックアップ分野であることから、日本市場でもこの分野に力を入れることにした。その具体策として、ソフトバンクBB、富士通マーケティング、ソフトクリエイト、NTTデータNCBの4社と販売契約を結び、今年から本格的に製品を販売。高瀬良・チャネルセールスマネージャは、「すでに、中堅・中小企業(SMB)や大企業の一部門など、製造業を中心に50社のユーザー企業を獲得した」と実績を語る。ちなみに、高瀬マネージャは、日本市場でバックアップビジネスが定着しているシマンテックで、かつて営業を担当していたという。

 同社のアプライアンス「Barracuda Backup Server」シリーズのラインアップは、データ容量500GBまで対応する「190」、1TBの「390」、2TBの「490」、12TBの「890」、24TBの「990」など。このラインアップでSMBを開拓してきた。加えて、7月9日に90TB対応の「1090」を発売。高瀬マネージャは、「『1090』を投入したことによって、大規模なシステム環境のユーザー企業にも対応できるようになった」という。

 アプライアンスは、ソフトのインストールが不要で簡単に設置できることや、ライセンスが無償であることなどがメリットだ。「バックアップの重要性は理解しているものの、これまで操作などが難しいと考えて導入していなかったユーザー企業の開拓を進めている」と自信をみせる。アプライアンスの販売台数は、今年1年間で300台を見込む。高瀬マネージャは、「今後2~3年で、『バックアップメーカー』として市場での認知を確立する」との方針を示している。(佐相彰彦)