ヴイエムウェア(三木泰雄社長)は、クラウド関連のパートナー制度「VMware vCloud Powered認定パートナー」を3社から5社に増やし、パートナー企業に対する技術支援を強化して関係を深めていくことで、エンタープライズハイブリッドクラウドを国内市場に浸透させる。

三木泰雄社長
 同社が掲げるエンタープライズハイブリッドクラウドとは、ユーザー企業が自社システムの仮想環境で稼働する仮想マシンをプライベートクラウドやパブリッククラウドなどに自由に移行できることを指す。大規模なユーザー企業の間でプライベートクラウド環境の構築が進んでいる一方、「アマゾンウェブサービス(AWS)」などパブリッククラウドも充実してきている。クラウド管理ツールの「VMware Director」やクラウド仮想化プラットフォームの「VMware vSphere」などヴイエムウェアの製品を使えば、二種類のクラウドサービスを組み合わせることができる。

 加えて、中堅・中小企業(SMB)ではクラウドサービスの初期導入に向けてパブリッククラウドを利用するケースが出始めている。そのため、オンプレミス型とパブリッククラウドを組み合わせるニーズにも対応することを訴えているわけだ。

 エンタープライズハイブリッドクラウドの浸透に向け、同社はSIerやサービスプロバイダとのパートナーシップを築くことに力を入れている。それがvCloud Powered認定パートナーだ。これまでは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンクモバイルの3社だった。今年7月には、ゼネックITソリューションズと日立システムズの2社が加わった。三木社長は、「vCloud Powered認定パートナーの協業を通じて、とくに中小規模のユーザー企業に対してクラウド基盤を訴求していく。また、地方のユーザー企業にアプローチをかけるなど、規模や地域の範囲を広げてエンタープライズハイブリッドクラウドを訴えていく」との方針を示す。

 販売・サービスの提供を手がける「VMware認定サービスプロバイダーパートナー」は、7月の時点で117社に達している。三木社長は、「今後も、vCloud Powered認定パートナーを増やしていきたい」との考えを示しており、「VMware認定サービスプロバイダーパートナー」への技術支援を強化して「vCloud Powered認定パートナー」としての参加を促す。(佐相彰彦)