ソフトバンクテレコム(孫正義社長)とヴイエムウェア(三木泰雄社長)が、ハイブリッドクラウド事業での提携を発表した。ソフトバンクテレコムは、国内初の「VMware vCloud Datacenter Services」認定サービスプロバイダとして、ハイブリッドクラウドサービスを今年7月から提供する。認定サービスプロバイダとしては世界で7社目となる。

 ハイブリッドクラウドサービスは、「ホワイトクラウド」のサービスとして提供。提携に伴い、早期検証プログラムを3月に開始する。プログラムに参加するユーザー企業は、SGシステムと野村證券、メガバンク一行の3社。ソフトバンクテレコムの梶ヶ谷のデータセンターで、ヴイエムウェアから提供されるソフトの性能検証などを行い、7月のリリースを目指す。

 「VMware vCloud Datacenter Service」は、ヴイエムウェアが提供するクラウドプラットフォームをベースに、ハイブリッドクラウドを実現するサービス。仮想化基盤「VMware vSphere」、IaaS構築製品「VMware vCloud Director」、仮想環境向けセキュリティ製品「VMware vShield」の製品群で構成する。「VMware vSphere」を基盤とする企業のプライベートクラウドと、パブリッククラウド「VMware vCloud Datacenter Service」を連携し、ユーザー企業は必要なときに必要な分だけコンピューティングリソースを確保できる。セキュリティを担保しながら、アプリケーションなどをプライベートクラウド、パブリッククラウドの相互に移行できる可搬性を持つ。

ソフトバンクテレコムの宮内謙副社長兼COO

 ソフトバンクテレコムの宮内謙副社長兼COOは「国内6000社がヴイエムウェアの製品を導入している。ミッションクリティカルなアプリケーションを含めて、仮想環境上に載せるだけで可搬性をもったクラウドを非常に俊敏に構築できる。完璧に統合されたシステムを提供することで、当社のクラウドサービスを一気に拡大できる」と提携のメリットを話した。

 一方、米ヴイエムウェアのポール・マリッツCEOは、ソフトバンクとの提携理由を「信頼のおけるパートナーと一緒にサービスを提供していきたい。ソフトバンクテレコムは、多くのユーザー企業から機密性の高い情報を預かり、社会的な信頼が高いこと、また革新的で俊敏だ」とした。

米ヴイエムウェアのポール・マリッツCEO

 ユーザー企業がグローバルレベルでシステムを構築する場合も、各国で展開する「VMware vCloud Datacenter Service」を利用すれば、既存のアプリケーションをそのまま海外に移行できるという。マリッツCEOは、『VMware vCloud Datacenter Services』認定サービスプロバイダは、地理的、技術的にも補完しあうパートナー」と述べ、パートナー間の連携も支援していく構えだ。これまで、米ベライゾン、英コルト、シンガポールのシングテル、米ブルーロック、米テレマーク、米CSCなどが認定を受けている。(鍋島蓉子)

ソフトバンクテレコムの宮内謙副社長兼COO(右)と米ヴイエムウェアのポール・マリッツCEO