丸紅アクセスソリューションズ(齊藤秀久社長)では、MDM(モバイル端末管理)サービス「VECTANT SDM」の導入社数が順調に増えている。2012年4月に提供を開始し、10月初旬の時点で130社が導入、1万端末で利用されている。端末の「管理」だけでなく、「活用」を視野に入れたサービスが、ユーザー企業から好評を得ている。

橋口信平部長
 「VECTANT SDM」は、スマートフォンやタブレット端末の管理や制御、盗難や紛失など緊急時のリモートロックなど、MDMの基本的な機能に加え、社内の連絡事項などを各端末に暗号化して配信するコンテンツ関連の機能も提供している。ウェブカメラを操作したり、映像を閲覧したりする機能もオプションで用意。料金は、付加する機能によって異なるが、1端末あたり月額で150円からに設定した。

 橋口信平・営業本部モバイルソリューションチーム部長は、「他社が提供しているMDMの多くは端末の管理が中心だが、端末を利用する社員がそれを業務に生かすことが重要だ。端末を管理しながら有効活用できることを重視した」とアピールする。

 「VECTANT SDM」向けアプリケーションを増やすためにAPIも公開しており、ISVをはじめとして販社のSIerが自社アプリケーションと連携させて提供する事例が出てきているという。販社にとっては、自社アプリケーションでストックビジネスができるというメリットがあるわけだ。

 目標は、提供後1年間で3万台、2年後に10万台、3年後に100万台に導入することを目指している。すでに、3000端末を対象とした大型案件を獲得したほか、直近ではカー用品専門店のオートバックスから1000端末規模の案件を受注した。大企業からの引き合いだけでなく、中小企業でもフィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替えが進んでいることからも、「目標は達成できる」と見込んでいる。

 なお、同社ではMDMの技術を生かして、スマートフォンやタブレット端末をデジタルサイネージとして利用できるようにするサービスも提供しており、「企業のMDMが進み、次のステップとしてデジタルサイネージも提案していく。流通業を中心にアプローチをかけていく」との方針を示している。(佐相彰彦)