インターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一社長)は、4月8日、島根県松江市の松江データセンターパークに設置しているコンテナ型データセンター(DC)モジュール「IZmo(イズモ)」を小型化した「co-IZmo(コイズモ)」を新たに開発し、省エネ化に向けた実証実験を4月上旬に開始すると発表した。あわせて、松江データセンターパークが、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001認証を3月26日付で取得したと発表した。

 IIJが従来採用していたコンテナ型DCモジュールは、サーバーなどの機器を収容する「IZmo」と、その機器を冷却するための空調モジュールに分かれたもので、中規模から大規模なDCでの利用を想定したものだった。新たに開発した小型の「co-IZmo」で、4月から1年間、外気冷却だけを利用した運用を通じて、小規模用途のコンテナ型DCの商用化に向けた検証を行う。

 現行の「IZmo」と空調モジュールでは、サーバーの温度・湿度を一定に保つために、夏期は冷房設備(チラー)、冬期は加湿器を利用し、pPUEは1.17(年間平均実測値)。「co-IZmo」ではチラーや加湿器を使わず、年間を通して外気だけで温度・湿度管理を行うことで、pPUEを1.0台に下げることができると予測している。

 また、従来は「IZmo」と空調モジュールをダクトで連結し、室外機を設置するときに冷媒配管が必要だったが、「co-IZmo」は、1台の20フィートコンテナ(ISO規格)のなかに必要なIT機器と空調機能をモジュールとして収納。顧客が確保した敷地にIIJが「co-IZmo」を設置することで、小型で安価なオンプレミス型のプライベートクラウドを構築する需要にも対応できる。

 松江データセンターパークは、商用として国内で初めて外気冷却コンテナユニットを採用したDC。クラウドサービス「IIJ GIOサービス」のファシリティとして、2011年4月にオープンした。省エネを推進する一連の新技術の開発に加え、「自然との調和と環境保全」をテーマに環境活動への取り組みを続け、3月26日にISO14001認証を取得した。環境活動の具体的な取り組みとして、管理スペースも含めた空調システムの稼働管理、コンテナ搬送時の廃棄物削減などを実施している。IIJは、今後もグリーンITを推進するとともに、クラウド環境に最適な低コストでエネルギー効率の高い環境配慮型DCを展開していく。