NTTコミュニケーションズ(NTTCom、有馬彰社長)は、4月18日、会見を開き、有馬社長がグローバルでのクラウド/DC戦略「Global Cloud Vision 2013」とサービスの拡充について説明した。

有馬彰社長

 NTTComは、2011年10月に「Global Cloud Vision」を発表。00年に売り上げの約9割を占めていた音声通信とネットワーク事業の収入が毎年減少していることから、クラウドサービスに事業を転換し、ネットワークやデータセンター(DC)などのインフラからアプリケーション、運用管理サービスまで、トータルでグローバルのユーザーのICT環境を支援する戦略を打ち出している。有馬社長は、「11年度(12年3月期)に約840億円だったクラウド/データセンター(DC)事業の売り上げを、15年度には2000億円までに伸ばす」と目標を掲げた。

 グローバルのDCの拠点数・面積は、13年3月時点で138拠点・15.8万m2だったものを、144拠点・17.7万m2まで拡大。4月に日本で6番目のDCを開設するほか、5月には香港、イギリス、マレーシアでオープンし、上海とタイでも新設する。香港DCは、「開設前にもかかわらず、ほぼ完売の状態」(有馬社長)という。

 現在7か国9拠点で展開するIaaS「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、5月にオーストラリア、年末にドイツの拠点を設け、年内に9か国11拠点にする。有馬社長は、「拠点数だけをみれば、競合のVerizonやAmazonに匹敵する。当社は、DC内のネットワークを仮想化しているクラウド基盤が強み。これまではクラウドの設定のためにスイッチを個別に設定する必要があったが、OpenFlowの技術を活用してネットワーク仮想化(SDN)を実現したことによって、スイッチをいじることなくネットワークを変更できるようになった。ユーザーは、カスタマーポータルから簡単に設定できる。手間やコストがかからない」とアピールした。

 「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、機能を拡充。ストレージの処理能力を従来比で約3倍に高速化したストレージメニュー「Premium Plus」のほか、仮想サーバー全体をバックアップする「イメージバックアップ」、テンプレートから簡単にOracle、SQL Serverを構築できる「データベースライセンス」などの機能を追加した。

 Amazon Web Servicesと互換性をもつPaaS「Bizホスティング Cloudn」は、メモリやストレージの高性能化を図るだけでなく、日本と米国に加えてアジア・太平洋地域に展開拠点を設ける。

 このほか、クラウドマイグレーションサービスや、グローバルカスタマーポータル、グローバルマネージドセキュリティサービスなどを強化する。(真鍋武)