米IBM(バージニア・M・ロメッティCEO)が、セキュリティ事業の拡大を加速する。8月19日、エンドポイントセキュリティのソフトウェアを提供するTrusteer(ミッキー・ブーデCEO)の買収を明らかにした。買収金額は公開されていない。

 2006年設立のTrusteerは、米ボストンとイスラエルのテルアビブに拠点をもつ。金融機関を中心に、従来のセキュリティソフトが見逃す可能性のある脅威を特定し、トランザクションが行われる前に、詐欺や口座の乗っ取りを防ぐツールを販売している。米国の上位10行のうち、7行がTrusteer製品を利用しているという。

 IBMは、Trusteer製品をポートフォリオに追加することによって、セキュリティをクラウド経由で提供する「Security as a Service」や、スマートフォンやタブレット端末を狙う標的型サイバー攻撃からの防御、安全なモバイル取引などのソリューションを強化する。

 さらに、イスラエルのソフトウェア・セキュリティ研究開発チームと、テルアビブにあるTrusteerの研究開発チームを統合し、「IBMサイバーセキュリティー・ソフトウェア研究所」を設立する。Trusteerが3000万以上のエンドポイントから収集したデータを分析して、リアルタイムで実行するインテリジェンスを開発し、IBMのセキュリティ製品に組み込む。(ゼンフ ミシャ)