ラネクシー(竹田昌生社長)は、戦略的な製品の発売に積極的だ。8月21日には、ユーザー企業の業務効率化を支援するソフト「MylogStar WorkRadar」を発売。情報漏えい対策が売りだった「MylogStar」にワークフローの改善という、これまでにない切り口で中小企業を新規顧客として開拓していく。9月末には、バックアップソフト「ShadowProtect」でWindows 8に対応する。今年度(2014年3月期)の売上高は、全社で前年度比20%増を見込む。

竹田昌生
社長
 8月21日に発売した「MylogStar WorkRadar」は、情報漏えい対策で活用するログ収集機能を生かしてオフィス業務の効率化を実現するソフト。ユーザー企業は、従業員が日常的に利用するパソコン、プリンタなどの操作ログを収集・分析・可視化することによって業務上の問題を特定してコストダウンにつなげることができるほか、パソコンの利用状況から従業員の健康状態を診断する機能で、メンタルヘルス上の問題の早期発見に役立てることも可能だ。ユーザー企業の業務を効率化するソフトを、これまで同社は提供していなかった。竹田社長は、「ユーザー企業の経営者層に対してアプローチしていく」との方針を示す。従業員が50~300人の企業を対象として新規顧客を開拓。「経営者層にアプローチするため、ユーザー企業の経営革新にも入り込むコンサルティング的な営業スタイルを採っていく」としている。

 また、もう一つの主力製品である「ShadowProtect」も9月末に新製品を投入。「Windows 8に対応することによって、仮想化環境への対応など多くの機能を搭載しながら中小企業が簡単に使えるという強みをさらに押し出すことができる」とアピールする。さらに、パッケージ販売だけでなく、製品とサービスを組み合わせたビジネス拡大も視野に入れている。例を挙げれば、「児童見守りシステムを学校がゲートを設置しなくても簡単に導入できるソリューションを提供していく」という。さまざまなビジネスを手がけていくことで、「今年度の売上高は確実に伸びる。前年度比20%増は固い」と自信をみせる。(佐相彰彦)