NTTレゾナント(若井昌宏社長)は、スマートフォンアプリ開発者向けのリモート検証サービス「Remote TestKit」の拡販を強化している。「Remote TestKit」は、同社が展開するアプリ開発支援ポータルサイト「Developers AppKitBox」の主要コンテンツだ。「Developers AppKitBox」事業の責任者で、関連の技術開発を行う子会社、NTTレゾナントテクノロジーの代表取締役社長も務める小澤英昭・NTTレゾナント サーチ事業部長は、「今後5年で10億円規模を売り上げる事業に育てたい」と意気込む。

小澤英昭
サーチ事業部長
(NTTレゾナント
テクノロジー社長)
 スマートフォンのアプリを開発し、リリースするまでには、動作の検証というプロセスが必須だ。しかし、とくにAndroid端末は機種も多く、ユーザーが実際に使っているOSのバージョンも多岐にわたるので、すべての端末で動作を検証するのは困難だ。「Remote TestKit」は、こうしたテスト環境をクラウド経由でアプリ開発者に提供する。

 仕組みは、専用のデータセンターやユーザーの社内などにNTTレゾナントが実機を用意し、各端末にエージェントプログラムを送り込んで、インターネットやイントラネットを介してスマートフォンとユーザー側のPCを同期させる。これで、リモートデスクトップ機能を使って、さまざまなスマートフォン端末でのアプリの検証を容易に行うことができるようになる。

 小澤事業部長は、「画面転送の速さやPC側からの操作のリアルタイム性が最大の特徴。また、実機にエージェントプログラムを埋め込むだけなので、余分な設備が不要で、コストも他のリモートテストサービスの半額程度に抑えられる」と、そのクオリティに自信をみせている。料金形態は、端末を時間貸しするかたちで、利用が終われば端末は初期化し、セキュリティにも万全を期している。

 小澤事業部長によれば、現在、日本ではスマートフォンアプリのテスト市場は数億円程度の規模だが、テストツールの利用だけで30%の伸び、マンパワーも含むテストサービス全体でみれば、80%の伸びを示しているという。コストパフォーマンスの高さを武器に、まずは日本市場でシェア1位を狙う。(本多和幸)

「Remote TestKit」のデモ