ユーザックシステム(宮原克昭社長)は、店舗の発注や棚卸業務を支援するiPhone用アプリ「Pittaly店舗発注」の開発に合わせ、クラウドサービスの「Pittalyクラウドサービス」を提供して、ユーザー企業を順調に増やしている。今年9月の提供開始以降、全国に店舗展開をしている小売業からの引き合いが多く、提供開始後1年間で300社に達する見通しだ。

小ノ島尚博
取締役部長
 Pittaly店舗発注は、iPhoneの標準カメラやBluetooth接続のバーコードリーダーで商品のバーコードをスキャンして、発注や売上高、移動、棚卸などのデータを管理できるアプリケーションで、店舗の現場スタッフや得意先回りの営業担当者などが実績データをメールに添付して本社や本部などに送信できる。アプリのダウンロードは無料。基幹システムと連携するPittalyクラウドサービスを利用することによって、本社や本部などで実績データを管理できるようになる。

 クラウドサービスの料金は、初期費用が5万2500円、月額費用が利用端末1~50台で1台あたり2100円、51台以上で1台あたり1050円に設定している。

 小ノ島尚博・モバイルソリューション推進部取締役部長は、「百貨店にテナント出店している食品や化粧品、アパレル関連の小売業から引き合いがある」という。百貨店に出店している小型店舗の場合、パソコンが設置できなかったり、ハンディターミナルを利用するシステムが高額で導入できなかったりして、手書きで商品管理を行っているケースが多い。日々の業務の効率化につながり、しかも一括管理できる点で関心を高めている企業が多いというわけだ。

 もともとEDIや物流関連システムの提供に強い同社は、「スマートデバイスのニーズが高まっている」と判断して、昨年7月にモバイルソリューション推進部を組織化。「これまでも案件ベースでモバイル関連のソリューションを提供してきた」ことから、クラウド型の店舗発注をサービス化することになった。まずは、「初年度に300店舗への導入を計画している」という。将来は、クラウドサービスと、ほかのシステムとを組み合わせた提供など、「さまざまな角度からユーザー企業を増やしていく」との方針を掲げている。(佐相彰彦)