ブラザー販売(片山俊介社長)は、10月9日、自社製品の展示を中心とした年次イベント「Brother World Japan 2013 for Business」を、都内で開いた。これまでは、コンシューマ向けから企業向けまで、プリンタ製品を中心とする同社のラインアップ全般を紹介する総合展示会だったが、初開催から7回目を迎えた今年は「for Business」と銘打ち、ビジネス向けに焦点を絞った展示やイベントを行った。

片山俊介
社長
 主催者講演に登壇した片山社長は、「2020年の東京オリンピック開催決定に伴うITインフラの整備や、Windows XPのマイグレーション、来春の消費税率改正などの影響で、IT投資の需要は高まるだろう。それは当社の中心事業であるプリンタ市場も同じ」と、市場環境は良好であるとの見解を示した。

 今年からビジネス向けに特化した展示にした理由については、「昨年までのBrother Worldは、来場してくださった方に何を訴えるのか焦点を絞ることができず、広く浅くになりがちだった。今年は、より深いところでビジネスパートナーの皆様のご意見をいただきたかった」と説明。同社製品と連携するパートナーのソリューションも「医療」「教育」「物流」「店舗」の四つの業務分野別に展示し、来場者が「売り方」や「使い方」をイメージしやすいように展示方法を工夫したという。

新製品の性能を他社製品や自社旧機種と比較して説明

三島勉
取締役
 続いて、三島勉取締役が、同社の情報機器事業の方針や、展示のポイントなどを解説した。SOHO市場など、小規模事業所向けを中心に強みを発揮しており、「A4モノクロ、カラーレーザー複合機でシェア1位を獲得している」と、実績を強調。さらにプレゼンスを向上させるべく、積極的な製品開発と拡販活動に取り組んでいく意向を示した。

 また、「クラウド&モバイル」をテーマに、プリンタ/複合機を中心とした自社製品群の機能を充実させていく方針も改めて明確にした。三島取締役は、「プリンタ/複合機を、社内のネットワークにつながっているPCに続く二つ目のインターフェースとして活用してもらえるような提案をしていきたい。すでにクラウドにスキャンしたドキュメントをアップしてシェアする機能などを実装しているが、ビジネスシーンに役に立ちそうな機能、アプリケーションを今後も開発していく」と話した。

 今回の展示では、11月上旬に発売予定のA3ビジネスインクジェット複合機のフラッグシップモデル「MFC-J6970CDW」や、10月発売のA4レーザー複合機「MFC-9340CDW」について、他社製品、自社旧機種と印刷速度を実際に比較するショーアップしたイベントなども展開し、来場者の注目を集めた。(本多和幸)

パートナーソリューションの展示にも注目が集まった