セイコーエプソン(碓井稔社長)と販売子会社のエプソン販売(平野精一社長)は、2月27日、ビジネスインクジェットプリンタの新商品8機種を発表した。全機種に新開発のプリントヘッド「PrecisionCore」を採用し、同社のビジネスインクジェットプリンタでは最速の印刷スピードを実現するとともに、印刷解像度も従来の360dpiから600dpiへと大幅に向上させた。また、耐久性、ファックス機能も大幅に強化した。

 エプソンは、これらの新商品投入の影響について、「プリントヘッドの進化によって、レーザープリンタに匹敵するスピード、画質を実現しながら、プリントコストは2分の1で済む。ビジネスインクジェットプリンタで50%以上、ビジネスA3複合機で65%以上のシェアを目指す」(鈴村文徳・エプソン販売販売推進本部BP MD部部長)としている。

 8機種のうち、A4機の「PX-M840F」「PX-S840」は3月6日の発売で、A3ノビサイズ対応機の「PX-M5041F」「PX-M5040F」「PX-S5040」は3月20日に発売した。さらに、A4機のエントリゾーンに位置する「PX-M741F」「PX-M740F」「PX-S740」の3機種は、4月10日に発売する予定。予想市場価格は、「PX-M5041F」が5万円台後半、「PX-M840F」が4万円台後半、「PX-M740F」が2万円台後半の見込みだ。

 また、新プリントヘッドの開発に合わせて専用の純正用紙も新たに開発し、3月6日に発売した。鈴村部長は「通常のコピー用紙でも十分に高発色、高精細が可能だが、さらに上の画質を提供して、デザインなどに使うユーザーにも対応できるように、専用のビジネス普通紙を発売した」と説明する。サイズはA4、A3、A3ノビの3種類。なお、この純正用紙はコンシューマ用のインクジェットプリンタでも使用可能だ。

 A3機3機種は、官公庁・自治体、学校、建築業、不動産業、一般オフィスなどがメインターゲット。なかでも「PX-M5041F」は、CADの図面、現場の写真、提案書、設計計算書、見積書、請求書などを一台のインクジェットプリンタで賄おうとするユーザーが多い建設業分野に、店頭や、販売パートナーを含むあらゆるチャネルから強く訴求する。

 一方、A4機の「PX-M840F」「PX-S840」は、ファーストプリントの速さとコンパクトさが求められる病院や調剤薬局でのニーズを見込む。SIerなど、ビジネス系の販売チャネルを中心に拡販に取り組む。

 また、A4エントリモデルの3機種は、流通、小売り、飲食業をメインターゲットとし、モバイル・クラウドサービスの「Epson Connect」と合わせて提案していく。(本多和幸)

A3ノビカラー複合機「PX-M5041F」

A4カラー複合機「PX-M740F」