中国語eラーニングなどを提供するソフトウェア会社、WEIC(内山雄輝社長)は、新規のアポイントメントを自動追加する新基軸のクラウド型営業支援システム(SFA)「超速アポハンター」を4月中旬に発売し、新領域に参入する。新規営業先の開拓を改善したい企業に向けて、販売会社などを通じて売り込む。発売前には、直販で20社程度が同サービスを検討中。初年度は100社導入、売上高5億円を目指す。

WEIC
内山雄輝
社長
 「超速アポハンター」は、過去の商談傾向を自動分析し、高収益を見込むことができる優良顧客を抽出。各営業担当者に代わって商談を取りつけ、グループウェアのスケジュール帳にアポイントの日程を自動的に追加するサービス。グループウェアに加え、SFA、商談傾向分析(BI)、名刺管理(CRM)を搭載し、すべてのデバイスで閲覧・管理・分析・共有ができる。

 多くの企業では、既存顧客の営業で手一杯で、新規営業先を探すためのリソースが不足している。「本来であれば、新規顧客の開拓やアポイントとクロージング(商談成立)担当は分離すべきだが、一人の営業担当者がすべてを賄っていて営業効率が上がっていない」(内山社長)のが実態だ。

 サービスの導入方法は、Excelなどの形式で企業に保存されている既存の顧客データをシステムに登録するだけ。このデータを解析して顧客層や商談の傾向を割り出し、これに基づいて「理想の顧客」を抽出する。分析はBIで行うが、この分析データを使った新規顧客の抽出は、WEICのバックオフィス部隊が行う。

 利用料金は、データの登録から顧客解析、最適顧客のリスト化までは無料。その後、抽出した顧客に対してさまざまな手立てを講じてアポイントを獲得する料金は、初期費用が45万円で、月額管理費が10万円、顧客1件あたりの獲得額が3万円。競合他社のSFAは、データ登録段階から有料の製品・サービスがほとんど。同社のサービスは 「まずは無料で、解析力や迅速性を知ってもらい、有料で利用してもらう」(内山社長)というように、フリーミアムの手法を取り入れている。

 調査会社のアイ・ティ・アールによれば、国内のSFA市場は、クラウド型が年率20%の割合で成長している。ただ、セールスフォース・ドットコムやNIコンサルティングなどに加え、新規参入ベンダーも相次いでおり、競争が激しい。そのなかでWEICは、語学習得を効率よく進める分析力などを生かし、「アポを取るSFA」で差異化して顧客獲得に挑む。3年後には、このサービスだけで30億円の売上高を稼ぎ、主軸事業にすることを狙う。(谷畑良胤)