【上海発】英態希信息技術(上海)(インテック上海、倉田享総経理)と畢恩吉商務信息系統工程(上海)(B-EN-G上海、大塚博文総経理)は、5月20日、上海図書館で日系製造業を対象にしたセミナーを開催した。「春の健康診断」をテーマに、製造業が経営基盤を強化する際のポイントなどを解説。約15人が参加した。

 インテックグローバル事業部事業推進部の郡山彰氏は、「まずは運動! 骨太な経営基盤を作るカイゼンエクササイズ(運動)のススメ!」と題して講演。キャッシュフロー、在庫、利益、人材などの観点から、製造業の海外拠点で頻繁に発生している問題を指摘した。

 例えば、中国に出向してきたマネジメント層の問題として、「技術や製造についてはくわしくても、経営についての研修を受けることがないまま赴任して、適切な経営・管理ができていないケースがある」などを紹介。「経営基盤の安定に向けて、対処すべきことは多い。システムを活用する前にも、やるべきことはある」とした。

 そのうえで、システムを導入する際のポイントを説明。「100%の要件を満たすパッケージ製品は存在しないので、ある程度業務を変える覚悟が必要」「プロジェクトをスムーズに進めるために、ユーザー企業の担当者に情報と権限を集中させるべき」「ユーザーの担当者が導入するパッケージへの理解を深め、スペシャリストになることが重要」などと述べた。

インテックグローバル事業部事業推進部の郡山彰氏

 B-EN-G上海企業基幹系統部の宮原翼氏は、「ドロドロからサラサラへ! MCFrameで実現する工場の血流カイゼン!」と題して講演し、原価管理に強みをもつ生産・販売管理システム「MCFrame」を紹介した。

 「MCFrame」は、1996年の提供以来、約400社の製造業が導入。B-EN-G上海では、昨年末に簡易版の「MCFrame Start-Up Edition」と、そのクラウド版「MCFrame cloud/China」の提供を開始している。宮原氏は、原価管理のデモンストレーションを交えながら、「MCFrame」を活用するメリットを解説。「製造業の血流といえる人・モノ・金の流れをドロドロからサラサラの状態に改善するためには、誰が業務を遂行しても同じ結果が得られるように標準化することが効果的だ。標準化の土台としてシステムを活用することで、より大きな効果を得ることができる」とした。

B-EN-G上海企業基幹系統部の宮原翼氏

 インテック上海とB-EN-G上海は、今後も共同でセミナーを実施する予定。次回は「夏はお祭り! 在庫適正化に取り組む日系製造業事例祭り」をテーマに、8月に開催する予定だ。(上海支局 真鍋武)