業務ソフトベンダーのピー・シー・エー(PCA、水谷学社長)と、介護・福祉関連業務ソフトベンダーのエヌ・デーソフトウェア(NDソフトウェア、佐藤廣志社長)は、介護・福祉事業者向けビジネスで提携する。PCAのバックエンド向けソフトとNDソフトウェアの福祉業務支援ソフトを連携したソリューションを提供するほか、共同プロモーションを展開。パートナーのリソースを共有することで相乗効果を生み出し、お互いのシェアの向上につなげる。

 NDソフトウェアが開発・販売する福祉業務支援ソフト「ほのぼの」シリーズは、全国約3万か所の介護・福祉施設が導入した実績をもつ。製品連携の第一弾として、シリーズ最新版の「ほのぼのNEXT」と、PCAの財務会計ソフト「PCA社会福祉法人会計V.5」の連携機能を年内にリリースする。「ほのぼのNEXT」で処理する介護保険や介護報酬などの業務データを、PCAの会計ソフトで仕訳データとして取り込み、収入科目の自動化によって月次決算を早期化する。また利用者ごと、施設ごとのデータを分析することで、事業運営の意思決定を支援する情報が得られるようになる。さらに、NDソフトウェアが今年2月にリリースした勤怠管理システム「Time fun」とPCAの給与計算ソフト「PCA給与X」とのデータ連携機能を実装し、介護・福祉事業向けに強固な労務管理機能を提供していく。

 NDソフトウェアの佐藤社長は、「バックオフィスシステムの大手であるPCAと提携し、両社の顧客にシームレスな提案ができるようになる。顧客の安心感は大きく、競合他社よりも幅広く手厚いソリューションが提供できることは大きな強み。シェアを現状の17%から25%に引き上げたい」と、提携の意義と期待する効果を説明する。一方、PCAの水谷社長は、「社会福祉法人向けの会計ソフトでは十分なシェアを獲得できていないことが課題だった。この分野の業務支援ソフトベンダー最大手であるNDソフトウェアと提携できたことは、大きな突破口になる」とコメント。提携を追い風に、消費税改正特需の谷間を埋めるとともに、介護・福祉事業者向け市場でシェアトップを走る応研を猛追する。

 両社には共通する販売パートナーも多く、まずはこうしたパートナーを中心に連携ソリューションの提案を促し、案件の単価向上を狙う。また、「PCAは東北で課題が大きい」(水谷社長)ことから、PCAにとっては、山形県南陽市に本拠を置くNDソフトウェアと提携することで、東北市場攻略の糸口をつかむ効果も期待できそうだ。(本多和幸)

水谷学社長(左)と佐藤廣志社長