キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、6月26日、大学を主な対象とする教育支援情報システム「in Campus」を製品化したと発表した。明治大学向けに開発したものをベースに製品化したもので、「汎用の大学向け教育支援システムとして横展開していく」(キヤノンITS文教営業部の蓮尾慎一郎担当課長)方針だ。

 大学で使う情報システムは、履修登録や成績管理などの教務系システムと、学生向けの情報発信の窓口になる「ポータル」や授業で活用する「学習管理システム(LMS)」などのフロントエンド系のシステムに大別される。「in Campus」は後者で、とりわけ「LMS」に力点を置いた。大学のフロントエンド系システムが急速に普及した2000年前後に導入されたLMSは、更新時期にさしかかり、「二巡目の需要が高まっている」(基盤開発センター基盤開発第一部の金盛友孝氏)タイミングでもある。 
 

写真左からキヤノンITSの金盛友孝氏、蓮尾慎一郎担当課長、平田毅氏

 現在、学生の間ではスマートフォンやタブレット端末の利用があたりまえになっていて、従来のパソコンを主な対象としたLMSでは対応できなくなっている。教員のなかにはFacebookやTwitterなど、学生になじみがあってスマートデバイスとも親和性が高いソーシャルメディアをLMS代わりに使う例も出てきているほどだ。新製品の「in Campus」は、教員や学生のニーズを全面的に採り入れ、「スマートデバイスやソーシャルメディア時代にふさわしいLMSとして開発した」(基盤開発センター基盤開発第一部の平田毅氏)という。

教育支援情報システム「in Campus」の画面(イメージ)

 プレセールスでは、今年3月に東京大学で「in Campus」のLMS機能の採用が決まるなど、引き合いは好調で、ほかにも受注確度の高い商談が複数進行中だという。

 キヤノンITSの文教向けシステム構築(SI)は四半世紀の歴史があり、強い領域の一つ。入試や成績管理などの教務系システムは、日本システム技術(JAST)の「GAKUENシリーズ」を主に取り扱っているが、ポータルやLMSは、独自で開発した「in Campus」を柱に、向こう3年で30校への納入を目指す。(安藤章司)