JFEシステムズ(西崎宏社長)は、親会社であるJFEスチールとの連携強化を図る。現段階では、JFEスチール社内のシステム再構築を進めており、このノウハウを生かしながらシステム案件を獲得していく。また、利益率を高めるために、これまで提供してきたパッケージ製品を組み合わせることで新規顧客を開拓する。

西崎宏
社長
 西崎社長はJFEスチールの元専務で、2013年6月からJFEシステムズの副社長、今年6月に社長に就任した。「1年ほど当社で(IT)業界をみてきて感じたことは、変化が激しいということ」と、西崎社長は印象を語る。激動の業界で競争力をもつには、「原点に立ち返り、他社にはない強みといえばJFEスチールの子会社であることだと判断した」という。そこで、まずは親会社の競争力を高めるシステム構築に着手することを決断した。西崎社長は、「どのようなシステムを構築していくかは今後詰めていくが、国内に点在する製造拠点や営業所の連携強化を実現するシステムを構築していきたい」との考えを示す。

 グループ会社でシステムを構築した実績を生かして、「外販を増やしていく」との方針を掲げており、柱の一つになるのがパッケージ製品だ。原価管理や調達、電子帳票、食品品質情報管理などのシステムを自社で開発しており、「ユーザー企業のニーズに応じてパッケージを組み合わせるなど、有効活用する」という。ERPの分野では、経営分析支援BI/DWHソリューション「KPIMart」をはじめ、今年に入ってからSAP ERPの会計モジュールを最短4か月で導入できる「会計短期導入ソリューション for SAP ERP」などSAP製品をベースに独自の製品・サービスを提供しており、「トータルで提供できるソリューションのラインアップを拡充する」としている。

 旧川崎製鉄の情報システム部門から独立して設立されたユーザー系情報システム会社として、これまでビジネスを手がけてきたものの、「市場の移り変わりが激しいなかで、自社の強みを出していかなければならない」としている。昨年度(2014年3月期)の業績は、売上高351億2600万円(前年度比4.1%増)、経常利益11億2100万円(21.1%増)と順調に伸びた。今年度は、売上高360億円(2.5%増)、経常利益15億2000万円(35.6%増)を見込んでおり、「将来はROS(売上高経常利益率)として5%を目指す」としている。(佐相彰彦)