年頭所感

【2013年 年頭所感】 JFEシステムズ

2013/01/24 20:40

週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載

菊川裕幸 社長
 国内情報サービスは緩やかな回復基調にあるし、アジア新興国は勢いよく市場が成長している。だからといって、こうした勢いが追い風となって、そのまま当社の業績を押し上げるほど甘くはない。ソフト開発についていえば国際間でのコスト競争が激しさを増しており、クラウドコンピューティングの進展によって低コストで高品質なコンピュータリソースがいつでもどこでも使えるようになった。

 当社をはじめとするSIerは、成長分野や成長市場へ果敢に挑んでいく力が問われており、必要に応じて「力や知恵をためて伸ばす」慎重さも求められる。新しい取り組みとしては、例えば当社が開発した食品メーカー向けの品質管理システム「MerQurius(メルクリウス)」関連事業で、2012年11月、食品メーカーと原料メーカーとの間で、原材料情報を交換するサービス「MerQurius Net」を開始した。これはSaaS型のサービスであり、従来のパッケージソフト事業と補完関係にある。

 また、グローバル領域では、JFEグループと連携するかたちで、ASEANや中国、インド、南米でのITサポートを手がけている。一例として当社独自の原価管理システム「J-CCOREs(ジェーシーコアーズ)」に加え、比較的小規模な海外法人向け原価管理の仕組みとして「Microsoft Dynamics」を活用するなど、ビジネスの幅を一歩一歩広げていくことで成長につなげる。
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外部リンク

JFEシステムズ=http://www.jfe-systems.com/