京都産業大学(大城光正学長)と日立システムズ(高橋直也社長)は、京都産業大学の情報システムで、生体情報を鍵としてPKI(公開鍵基盤)と同等の認証を行う新技術「テンプレート公開型生体認証基盤(PBI)」を活用したクラウド型指静脈認証サービスの実証実験を10月に開始した。

 京都産業大学(大城光正学長)と日立システムズ(高橋直也社長)は、京都産業大学の情報システムで、生体情報を鍵としてPKI(公開鍵基盤)と同等の認証を行う新技術「テンプレート公開型生体認証基盤(PBI)」を活用したクラウド型指静脈認証サービスの実証実験を10月に開始した。

 従来のPKIによる認証システムでは、鍵情報をICカードなどに格納していたために厳重に管理する必要があった。PBIを用いたシステムでは、指静脈情報に対して、不可逆暗号処理をした情報を認証時に生成して鍵情報として使うので、鍵情報を管理する必要がない。また、認証システムに登録された情報から指静脈情報を復元できないことが、数学的に保証されている。

 システムを利用することで、ユーザーによる鍵情報の運用・管理が不要となり、パスワードの代わりに生体情報でログイン認証を行うことでリスクを低減でき、より安全・便利に認証できる。また、電子証明書や電子証明書を格納するデバイスが不要になり、コストや運用管理負荷低減につながると見込まれる。

 京都産業大学は、実証実験の結果を踏まえ、「学認(学術認証フェデレーション)」に参加している複数の大学や研究機関間で、認証連携への適用方法の確立を目指す。一方、日立システムズは、京都産業大学と連携して「学認」への適用を目指すとともに、電子決済、宅配業、政府機関、レジャー産業などの分野で活用できるサービスの実現を推進していく。