日本IBMからx86サーバー事業群を承継した新会社として、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(LES、ロードリック・ラピン社長)が、10月1日に営業を開始した。ラピン社長は翌日に開いた記者会見で、日本IBMから移籍した小林泰子・取締役執行役員とレノボ・ジャパンの執行役員専務を兼務する瀧口昭彦・取締役執行役員を中心とする経営陣を紹介。「力を合わせて(x86サーバー市場での)シェアを伸ばしたい」と意気込みを示した。事業目標の具体的な数字は明らかにしなかった。

 ラピン社長は、LESの始動とともにレノボ・ジャパン、NECとの合弁会社であるNECパーソナルコンピュータ、LESの本社を東京・外神田(秋葉原)の「UDXビル」に集約することを明らかにした。3社が密に連携することによって、パソコンやサーバーを組み合わせたソリューションの強化を目指す。

 レノボの喫緊の課題であるクラウドの展開については、小林取締役が、「ハイブリッドクラウドのシステムを提供するために、日本のクラウドベンダーが提供するサービスや(日本IBMのクラウドサービスである)『SoftLayer』を活用して、協働のかたちで取り組んでいく」と方針を語った。

 米IBMは、今年1月、長期的な経営戦略にもとづいてx86サーバー事業を約23億米ドルでレノボに売却することを発表。8月には、対米外国投資委員会が買収計画を批准した。(ゼンフ ミシャ)

新会社を率いるロードリック・ラピン社長(中央)、小林泰子・取締役執行役員(左)、瀧口昭彦・取締役執行役員