コニカミノルタ(山名昌衛社長)は、企業のマーケティング部門向けソリューション「Marketing Print Management(MPM)」を国内でも本格展開する。2015年中にMPMの営業を担う新会社を国内に設立する計画だ。植村利隆・マーケティング本部プロフェッショナルプリント事業企画部部長は、「マーケ部門は一般的に企業内でずば抜けて印刷の予算が大きい。まずは1社あたり数億~10億円規模の受注が見込める大企業を中心に攻める」と話す。同社にとっては、商業・産業印刷事業の成長の推進力にしたい戦略事業であり、デジタルマーケティングツールなどを訴求するITベンダーと、「マーケ部門の財布」を奪い合う可能性もありそうだ。

植村利隆
部長
 MPMは、販促物の企画から制作・運用業務まで一括で請け負い、マーケティング活動のROI最大化を図るサービス。植村部長は、「まずは印刷業務の可視化によってコストを最適化し、将来的にはデジタル系の新しいメディアに対する投資まで含め、総合的なマーケティング支援を展開したい」と意気込む。

 また、販促物の印刷の発注先となる印刷会社のパートナー網も整備する。彼らにも印刷プロセスの改善や事業の実態を踏まえた最適な印刷機器を提案することで、ハードウェア販売とのシナジー効果を狙う。

 もともとMPMは、コニカミノルタが買収した英チャーターハウスと豪エルゴが得意としている事業で、欧州や日本以外のアジア、オセアニア地域で先行して展開している。日本市場については、「大手企業を追いかけるだけで毎年2倍、3倍と伸ばしていける」(植村部長)と、大きな成長を見込んでいる。(本多和幸)