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KVHのプライベートクラウド事業 引き合い急増、ヒット商材に育つ パブリックとの連携効果が追い風に
2015/05/21 18:59
週刊BCN 2015年05月18日vol.1579掲載
シニアエキスパート
こうした動きを受けて、KVHでは自社のプライベートクラウド「Type-S」をAWSやSoftLayer、Azureとの専用線で接続するとともに、国際標準の「OpenStack」を「Type-S」の基盤に採用。加えてネットワーク機器を仮想化する「NFV」技術を採り入れて、ルーターやファイヤーウォール、ロードバランサなどの機器類をソフトウェアに置き換えた。とりわけNFV対応は評価が高く、プライベートとクラウドの両方をコストや用途見合いで併用するユーザー企業やSIerから引き合いが強まっており、「2015年はType-S事業の本格的な拡大期」(同)と、KVHでは位置づけている。
クラウドの特徴的な技術である仮想サーバーは、必要に応じて仮想サーバーを自由に増減できることは周知の通り。だが、ネットワーク機器やネットワークそのものは「仮想サーバーほど自由度がなく、通信帯域の増減への柔軟性、俊敏性は大きな課題だった」(同)と話す。KVHでは持ち前のネットワーク領域の強さを生かし、NFVやSDN(ネットワークの仮想化)への対応を重点的に推進。「Type-S」ではNFVの技術に長けたミドクラの技術を一部に採用している。
プライベートクラウドならではの強みやコストメリットを打ち出すことでビジネスを伸ばす。(安藤章司)
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