ホロンテクノロジーは、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の拡販に向け、中小企業を新規顧客として開拓しようとしている。月額料金や機能を特化するなど低価格での提供を検討。100人以下の企業を対象に販売のアプローチをかけていく方針だ。

岩崎浩行
部長
 Hinemosとは、大規模、複雑化する企業内システムの監視、運用業務を統合的に管理することができるソフトウェア。従来の物理環境に加えて仮想化・クラウド環境が混在する環境も、「Hinemosクライアント」と呼ばれる単一の操作画面で管理することができる。Hinemosクライアントから、仮想化基盤やクラウドサービス、仮想ネットワークを含むマルチクラウド環境に対する一元的なコントロールも可能だ。ホロンテクノロジーでは、このHinemosと運用管理の見える化ツール「Redmine for ITIL」とを組み合わせて提案することで、ユーザー企業に対してシステムの異常発生から対処、復旧対応までの一元管理、高機能なインシデント管理を低コストで提供している。

 Hinemosが大規模で複雑化するシステム運用の自動化を実現することから、ホロンテクノロジーでは「500~700人の企業をユーザー対象に据えてHinemosを提供してきた」(岩崎浩行・ソリューションサービス本部営業企画部長)という。これによって100案件を獲得した。加えて、市場では中小企業によるオープンソースを使ったシステムの導入が進んでいる。そこで、「中小企業でも導入しやすい環境をつくることが大切と判断した」としている。

 月額料金や機能特化型サービスの提供で中小企業をユーザー企業として獲得するうえで力を入れていくのは販社の獲得だ。Hinemosをベースに製品・サービスを提供しているベンダーとのアライアンスを視野に入れながら、「さらにHinemos関連ビジネスの拡大を図るためには、ユーザーのすそ野を広げたい」との考えを示す。これまでHinemos関連ビジネスの売上成長率は150~200%で推移。この成長率を維持していく。(佐相彰彦)