インフォテリア(平野洋一郎社長)は、主力商材である業務アプリケーション統合(EAI)プラットフォーム「ASTERIA WARP(アステリア・ワープ)」で、ISV(ソフト開発ベンダー)との連携強化を打ち出した。ISVにASTERIA WARPとつなぐアダプタ(接続口)を開発してもらいやすいよう支援する「アダプタ開発プログラム」を本格的にスタート。ASTERIA WARPはSIerなどによる間接販売をメインとしており、販売パートナーとは密接なエコシステムを形成してきたが、アダプタ開発でISVとの連携を強化するのは今回が初めての取り組みとなる。

熊谷晋
本部長
 ISV連携を打ち出した背景としては、国内の主要ISVが従来のパッケージソフトだけでなく、クラウドサービスを相次いで強化していることが挙げられる。ユーザー企業がすでに導入しているオンプレミス(客先設置)型のパッケージソフトとクラウドサービスをつなぐ“ハイブリッド”型に対するニーズが高まっており「ISVのハイブリッド対応にEAIが役立つ」(インフォテリアの熊谷晋・ASTERIA事業本部長)と判断。この7月からISV支援のアダプタ開発プログラムを始めた。

 プログラムのスタート時には、名刺管理サービスのSansan、データマイニングのアイズファクトリー、ビジネスプロセス管理のクレオネットワークス、データ連携に強みをもつ信興テクノミストが同プログラムへの参加を表明。各社ともにクラウドサービスを手がけており、ASTERIA WARP用の接続アダプタを開発することによって、ユーザーの既存の業務アプリケーションや他社クラウドサービスとの連携を容易に行えるようにする。

 スタート時の4社以外にもアダプタ開発プログラムを検討しているISVが複数社あり、「クラウドとオンプレミスといったハイブリッド連携を念頭においているケースが多い」(熊谷本部長)と話す。インフォテリアでは、向こう1年で累計10社程度のISVに同プログラムに参加してもらう見通しを立てている。

 国内EAI市場は成熟度が高い状態が続いていたが、ハイブリッド型のシステムが増えるにしたがって「再びEAIビジネスが活性化しつつある」と手応えを感じている。ASTERIA WARPと他社製品・サービスをつなぐアダプタは、これまでインフォテリア自身が開発したり、販売パートナーであるSIerが開発するケースなどがあり、なかには接続する工数を半減、あるいは10分の1にする効果を挙げている。EAI市場活性化のタイミングで、ISVにもアダプタ開発に加わってもらうことで、ASTERIA WARPの一段の拡販につなげる構えだ。(安藤章司)